◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記
20.Jubeeと、とんぼ玉 空-歩
食べ物関係の他、天然石やきらきらするものに目の無いレナは、アクセサリーで自分の身を飾ることにはあまり興味が無いのに見ることや手に入れることは甘いものを食べることと同じくらい気になっている。
ならまちでの次の目的地は、とんぼ玉 空歩。ガイドブックで見た時は空一歩(そらいっぽ)と読むのかと思ったが、どうも空と歩の間にあるのは漢数字の一ではなく単なる横棒のようだ。
しかし中西与三郎を出て歩き出してすぐに、空歩とは別のガラスアクセサリー店の看板を見つけたので、まずはそちらに入ってみることにした。
見つけた店はとんぼ玉とガラスビーズのショップ Jubee。
「界Kai」という路地裏を利用して工房、ギャラリー、ショップ、カフェなどが集まっている一角で、釣り灯籠が下がっているけれど和風とも言い切れないやはり今風の外観の小さな店舗で、中はガラスアクセサリーがびっしりと展示してあった。
複数の作家の品を置いていて、それぞれ作風が異なるのだけれど、どれも凝ったつくりのものが多く、ガラスの中に花が咲いているようなもの、動物など複雑な形をしているもの、多色づかいで万華鏡のように幾何学模様が入っている物など、細かい細工をされている。
私たちのすぐ後に入ってきた男性はカウンターでホームページを見てきたと言っていて、店員と何やら専門的な長話を始めた。
とっても綺麗だし中には手の届く値段の品もあるけれど、ちょっと中学生がほしがる感じではないかなぁ。
界Kaiの一角にあるオリジナルアクセサリーショップ Jubee
まだ時間があったので、今度は当初の目的の空歩も行くことにした。
途中で元興寺の前も通る。
元興寺前を過ぎると、左手の通りの先に興福寺の五重塔が見えた。
なんだかんだでならまちも随分遠くまで歩いてきた気がする。
とんぼ玉 空歩のある辺りは、ならまちと言ってもごく普通の住宅街といった雰囲気だった。
ここも先ほどのJubeeと同様、複数の工房が集まって一つの集団を形成している。
ただし路地裏に集まっているのではなく一軒の長屋の中に集まっている。ガラス工芸品の空歩だけでなく、染物、カフェ、手作り雑貨など。この他に近所にならまち工房2というのもあるようだ。
建物の外とも中ともつかないような通路が入り口で、途中に二階に上る木の階段もあるが階段の先に空歩はあった。
店はそんなに広くないが、やはりぎっしりと作品が並べてある。
先ほどのJubeeが精巧な工芸品という感じだったのに対し、空歩の方は素朴でパッと見た時に琉球ガラスに似ているなと感じた。
またあちらは複数の作家の作品を置いている店だったが、こちらは一人の女性工芸家の作品を置いている店で、店員さんが気さくだったこともあり少しおしゃべりした後、二人は気に入った水色のハート型ストラップをそれぞれ買い、自分のウォークマンにつけた。
ならまち工房と空一歩。空歩は店内撮影禁止なので、アクセサリーの画像は廊下のディスプレイ。