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◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記

12.長閑な春の日の花粉の来襲











 いや、様子がおかしかったのは東大寺の大仏殿に入る頃からだ。しきりと目がかゆいかゆいと言っていた。
 彼女は花粉症なので多少の目のかゆみは仕方ないと思っていたが、それがどんどん悪化し、この頃にはまったく目が開けられなくなっていた。
 何度もこするので目の周囲は赤くなっていた。ほかの症状は目に比べればさほどではないようだ。
 花粉症ではない私には花粉センサーは付いておらず、こんなにいい陽気なのに可哀想にと思うしかない。
 奈良の花粉量が尋常ではないのか、それとも今日の陽気があまりにも花粉に好ましいのかわからないが、とにかくここ半月の東京ですら体験したことのない異常事態のようで、ハンカチを貸すとそれを目に押し当てたまままったく外すことができなくなってしまった。

 一方姉のカナはと言うと、彼女も花粉症なのだがそこまで反応が出ていない。
 しかし何かの拍子にメガネを外したところ、とたんに悲鳴を上げるほどの花粉に襲われたようだ。
 カナはメガネを掛けている。
 メガネを作るときに花粉カットグラスにしますか?と問われて、花粉症気味だから割増料金を払ってそのようにしてもらった。
 メガネ自体は普通のメガネで、ゴーグルのように周囲を囲ってあるわけでもなく、見た感じ横から花粉が入り放題に思えるのだが、とんでもない、外して初めてとてつもなくその花粉カットパワーが効いていることを彼女は実感した。思い知らされた。
 慌ててメガネを掛け直した。
 そして一言、「外では二度とメガネを外さない」


やっと食べ物が手に入った。みたらし団子。



 とりあえずこんなんじゃまだお腹はいっぱいにならないと言うカナにせがまれて、何か食事を食べられる店に移動することにした。
 移動できるぐらいのエネルギーはみたらし団子で補充した。
 閉め切られた店内に入ればレナの目の症状も和らぐだろう。

 行くと決めた店はレナが食べたいとリストアップした中で比較的東大寺から近く、10時台から開いているところ。
 吉野本葛 天極堂。
 東大寺の参道を途中で西に曲がったがそこは一般道ではなく駐車場で、もう少し東大寺寄り、南大門を潜って川を渡ったところを西に曲がらなくてはいけないのだった。


東大時前から移動開始




2-13吉野葛 天極堂へ続く


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