◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス
10時35分。
浦上駅に戻ってきた。
長崎駅前経由 蛍茶屋行きの路面電車を浦上駅前電停で降りると、もう目の前がJR浦上駅舎だった。
平屋建ての浦上駅は、長崎駅と比べると小ぢんまりとして古びていた。
電光掲示板には11時3分の佐世保行き快速シーサイドライナーの表示がある。
念のため窓口で指定券など必要ないことを確認しておく。
20分ほど手持無沙汰な時間があったが、前半は待合室のベンチで休み、5分前ぐらいにはホームへ移動した。
ホームも一部に屋根がついているだけの本当に何もないホームだ。
行き先表示の板がはずされて、枠だけになっているものをレナが見つけ、子どもたちはフレームよろしくポーズをとったりしている。
10時55分。
鄙びた浦上駅のホームにいきなり近未来的な装甲車かと思うような銀色の車体が滑り込んできた。
まさかシーサイドライナーじゃないよね?と思って表示を見ると、博多行きの特急かもめ。
次は向かいのホームにそのかもめとは対照的な昔ながらのぽんこつ電車という感じの二両編成の車体が入ってきた。ドアの部分だけが赤く、青い車体の横腹には白い片抜きの飾り文字でSEA
SIDE
LINER。こっちがシーサイドライナーか。随分とかもめと違うな。
その後ようやく私たちの待つホームにも、佐世保行きのシーサイドライナーが来た。
青く塗られた車体の色は同じだが、車両は向かいに来た電車より少し新しそうだ。
始発の長崎駅からではなく、二駅目の浦上駅からの乗車だからか、ほとんど座席は埋まっていた。
三人バラバラでもいいかと思ったが、贅沢な使い方をしていた家族連れが荷物を動かしてくれたのでカナとレナは何とか並んで座れた。
私は二人の座席に近い席に相席させてもらった。
しかし乗ってみて一番驚いたのは、行き先ごとに料金の表示が出る電光掲示板が車両内にあったこと。バスかと思ったよ。
対向車線のシーサイドライナー。さっきのかもめみたいなのを想像していたら全然違う
私たちの待つホームにもシーサイドライナーが近づいてきた