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◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス

18.トーマス・グラバーとグラバー園






 そもそもトーマス・ブレーク・グラバーとは何者かというに、昨今NHKの大河ドラマ龍馬伝にも登場したことから詳しい人も多いだろうが、とにかく英国(正確にはスコットランド)商人。
 亀山社中と取引を行ったり薩摩藩士らを英国留学させたりと幕末の日本に大きく関わり、グラバー商会を設立して経営にあたった。特に三菱財閥と関係が深い人物。
 幕末から明治維新までの資金の流れを裏で操っていたのではないかと思いたくなる手腕で、外国人でありながら勲二等旭日重光章まで授与されている。

 グラバー園というのは、この人の自宅-日本最古の木造洋風建築(昭和41年に解体修理)を、その他の同時期の建築物と一緒に集めて広い敷地の中で公開しているものだ。
 グラバー園にはメインの旧グラバー邸の他、旧リンガー邸、旧オルト邸、旧ウォーカー邸などの豪華外人貿易商邸が点在し、その他にも旧三菱第二ドックハウス、旧スチイル記念学校、旧長崎地方裁判所長官舎などの明治時代のレトロな西洋風建築物が立ち並ぶ。




グラバー園に行くには石橋電停が便利



 入り口は斜面の上と下とに一か所ずつ、計二か所あって、楽なのはもちろん上の入り口から入る方。
 斜面の上の入り口に行くには、新地中華街から近い築町電停から緑色のラインの路面電車に乗り、終点石橋電停で降りる。
 午後の路面電車はかなり混んでいて、やはり多くの人が終点で降りた。
 石橋電停は行き止まりで、電車はここで折り返し運転をする。
 電停のところに立つ表示板には、グラバー園第二ゲート390m、南山手レストハウス370m、グラバースカイロード170mと書かれている。
 目指すのは、グラバー園第二ゲートまで自動で上がらせてくれるグラバースカイロードだ。
 ・・・とその前に、片頭痛持ちの私は目に付いた薬局で痛み止めを購入。

 薬やなんかに寄っていたせいで、一緒に路面電車を降りた観光客はみんな消えてしまった。
 こっちかなぁときょろきょろとしながら石畳の細い道を入ると、突き当りに十段ほどの石段と、左右に矢印のついた表示板があった。
 石段を昇って右が大浦天主堂、左がグラバー園スカイロードらしい。
 とにかく石段の辺りから、立ち並ぶ家々は斜面にへばりつくように建てられた感じで、道も左右ともに石段をブロックのようにつなげたようになっていて、車や自転車ではまったく移動ができないんじゃないかと思うような感じだった。
 そしてスカイロードのある方を見やると、赤煉瓦造りの四角い建物からトンネル状のものが斜め上にずっと延びている。


なんという街の傾斜だ。これはもう、長崎は坂の町とかいうレベルではない。
右下の画像の石段がグラバー園へ伸びる道。石段左のレンガの建物がグラバー園スカイロード乗り場




2-19グラバースカイロードへ続く


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