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◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス

10.長崎と言えば出島






 長崎と言えば出島。
 最初、私とカナだけで今回の計画を練っていた時、そう言いあった。
 長崎と言えば原爆を落とされた地、長崎と言えば隠れキリシタン、長崎と言えばちゃんぽんに皿うどん・・・いろいろあるだろうが、私たちにとって長崎と聞いて一番最初に思い出すのが出島だったのだ。

 出島は鎖国時代に江戸幕府が設けたオランダとの貿易拠点。
 その名の通り、一本の橋で九州本土と繋がった扇型の小さな島。
 だから私とカナは長崎行きを決めた時に、まずガイドブックの長崎県の地図で見知った扇型の小島を真剣に探したのだ。
 出島の前にオランダ商館があった平戸は平戸島-平戸市としてすぐに見つかったものの、どんなに捜しても扇型の島が無い。
 無知だななんて笑わないでほしい。
 まさか出島は既にすっかり埋め立てられてその形をいっさい留めずただの陸地になっていたとか、場所は長崎県の中でも最も中心地である長崎市の栄えている辺りだとか、まったく知らなかったのだ。

 やっと出島のなれの果てを見つけたのは、二日目の観光を長崎市内に絞って、路面電車の路線図を見ていた時だった。
 出島という電停があった。
 なんだ、あの出島ってここ!?

 地図を見ると、出島の辺りには「ミニ出島」とか「デジマノキ」なるものがあるらしい。
 でもその他には何があるのやら。
 なんだか歴史の教科書で学んだあの出島の現在の姿はなかなか思い浮かべることができなかった。







 乗ってきた路面電車はカーブして見えなくなってしまい、降りた私たちが振り返ると、ちょうど道の向かいに板塀が見えた。
 何か史跡を示すらしい看板があったので、道を渡ってみてみると、「出島南西端」と書かれていた。
 板塀に添って歩くと、時代劇に出てきそうな立派な門があった。
 門の横に「出島入り口→」の文字が。
 どうやら出島跡は、今は復元された映画のセット街のようになっているらしい。

 立派な門の前に立って足元を見ると、一部がガラス張りになっていた。
 ガラス越しに見えているのは古びた石垣の一部。
 これは発掘された実際の出島の一部。


板塀の向こうには復元された出島が


足元のガラス張りの下は発掘された鎖国時代当時の石垣



 さて、それではせっかく来たのだから、料金を払って出島に入ってみることにしよう。
 路面電車の出島電停から近い方の入り口は、「西側料金所」。
 後から判ったが、この細長い国指定史跡「出島和蘭商館跡」は東西二か所に入り口があり、西側半分が復元ゾーン(江戸時代の出島)、東側半分が交流ゾーン(明治時代の出島)となっている。
 入場料は大人500円、高校生200円、小中学生100円。出島の観光パンフレットを持参して朝の8時から10時に入場すると「あさ出島」なんてモーニング割引もあるようだった。
 観光に要する所要時間は1~2時間程度。
 まだ全容は完成しておらず、一部は発掘作業が続けられている。






2-11出島へ続く


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