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◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス

5.日本で最も有名な温泉地、雲仙






 とにかく3番線の時刻表を穴のあくほど見つめる。
 まずこの諫早方面行きのバスには二種類ある。
 そのことは事前に調べていた。
 そもそもそこを調べるのが判りにくくて難航したが、ここは島原鉄道ことしまてつバスと県営バスの二社が運航している。
 ここに来て判ったことは、しまてつバスは諫早まで停留所二つ、さらに直通でその先、島原まで走らせていて、一日にたったの4本。
 一方、県営バスは、各駅停車で20以上の停留所を経由して諫早どまり。本数は一時間に1~2本ということ。
 そして、私が事前にチェックしていたはずの10時55分のバスは、県営にもしまてつにも両方存在しなかった。

 時刻表をしげしげと眺めて困った顔をしているのは私だけではなかった。
 もう一人、男性がしきりとため息をついていた。
 彼も手に持ったプリントアウトと今目の前にある時刻表が合わないと係りの人にこぼしている。やはり私と同じ罠にはまっているようだ。

 よくよく見れば3番線の時刻表には「4/1~」という表記が。

 4月1日って
 4月1日って
 今日じゃんか~っ。







 とにかくこうなったらできるだけ早い時間のバスで行くしか他に手が無い。
 10時台は、県営バスの各駅が10分と40分。
 11時台は、しまてつバスの特急が6分、県営バスの各駅が20分。

 飛行機が遅れなかったら10時40分の県営バスに乗れたかも。
 といっても、もしかしたら11時6分の特急しまてつバスとどっちが早く諫早に着くのかよく判らないが。
 結論としては11時6分のしまてつバスを待つしかない。
 同じく困り果てていた男性も同じ結論に達したようだった。

 あっと、今買ったバスのチケットは、しまてつバスも乗れるんだよね?
 ああそう、大丈夫? 係りの人に確認した。
 これでチケットは県営バス専用ですなんて言われたら目も当てられないから。

 私同様、事前にインターネットで調べた時刻表が違って困っていた男性は、アジア方面から来た友人を連れて雲仙へ向かうところだと語った。
 雲仙は私たちがこれから向かう口之津方面同様、島原半島にある観光地で、長崎では最も有名な温泉地であるとも言える。
 いや、長崎で最も有名どころか・・・
 アジア方面のそのお客さんからすると、日本で最も有名な温泉地と言ってもいいらしい。
 そのため男性は、その外国人の友人の希望で、雲仙でたった一泊するために首都圏からはるばる来たらしい。
 「知りませんか、雲仙にとても由緒正しい有名な宿があるんです」
 ああ、確かにどこかで読んだ気がする。
 後で調べたら雲仙湯元ホテルのことだった。元禄8年創業で、開国後の明治時代にも多くの外国人客を受け入れて来たとか。

 そ、それはよく判る。
 が、しかし、日本にわざわざ旅行に来て(成田空港から入国して)、もちろん東京観光をベースにしていて、滞在期間も僅かなのに、即、長崎まで飛んで雲仙で一泊とか、やはり海外の人は間隔が違う。
 以前、福島県の裏磐梯でもラーメン屋の主が言ってたっけ。
 海外のガイドブックに裏磐梯が観光地として載っているために、日帰り感覚で首都圏と往復する外国人がとても多いとか。
 雲仙も裏磐梯もとても良いところだと思うけど、日本人の感覚としたら、成田から入国したら普通は箱根とか草津だろうと思うよね。
 こんなに長距離移動しなくてもさ。





 11時1分に横っ腹にShimatetsuとペイントされた観光バスが、3番線に停まった。
 どう見ても路線バスではなく観光バスである。
 とりあえず乗り込む。
 雲仙へ向かう男性も友人と乗り込んだ。
 どう見ても観光バスだが、無理やり天井などに停車ボタンが取り付けてあるのが可笑しい。
 窓に「時刻改正のお知らせ」と貼ってあるのが不安を煽る。
 実施日はまさに今日からであり、該当路線には今乗っている長崎空港から諫早に向かう路線だけでなく、その先乗り継ぐ予定の諫早-口之津方面も含まれる。
 もし諫早から先、間に合う便が無かったらどうしよう。


このバスのおしりかわいい。佐世保バーガーデザインだ。




1-6長崎空港から諫早駅前へへ続く


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