子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 赤倉温泉*子連れスキーと温泉旅行 > 2-3中村屋のお風呂

◇◆赤倉温泉◆◇
子連れスキーと温泉旅行

3.中村屋のお風呂










 廊下の突き当たりを左へ曲がって、手前が女湯、奥が男湯。
 脱衣所はそこそこ広くて棚だけのシンプルなもの。ベビーベッドどころか長椅子類も無し。
 だが何故か鉢植えに侵略されている。棚の上段、そして棚のない壁にはスチールラックがいくつも組み立てられていてその全てにぎっしりと鉢植え。それも万年青ばっかり。
 何故脱衣所に? 不思議で何だか落ち着かない。

 お風呂はコンクリで固めた正方形のもの。
 浴槽自体はそんなに大きなものではないが浴室が広いので圧迫感がない。
 関温泉と言えばもっと鉄っぽいお湯をイメージしていたがそれほど金属の臭いは強くない。炭酸の甘苦い味がよく残っている。少し塩味も。
 こういうお湯は茶色と緑が混じった色が多いがここはもっと赤っぽい。オレンジと赤茶色が混じったようなまさに赤錆色。
 足先は見えないが膝ぐらいまではうっすらと見える濁り具合。細かい錆色の湯の花。手の平に乗せてみると、赤い粒がぽちぽちと混じっているのがよく判る。
 澱みの辺りでお湯を巻き上げると、何も見えなくなるくらいの濁りが舞い上がる。
 ぬるめなのによく温まる。中から温まった感じ。
 きしきしした引っかかるような肌触り。
 色の強い印象に対して、お湯の感触は穏やかで優しい。
 何というか、後を引くようなしみじみとしたお湯だった。
 私はかなり好きだな、こういうの。



一番左上は中村屋旅館の廊下。右上は脱衣所。一番右下は浴室の窓から見た景色。



 湯上がりに体を拭こうとしたら、膝や腕が橙色のチョークの粉がついたようになっていた。
 これはまた立派な湯の花。私なんかは如何にも温泉らしくて嬉しいけれど、人によってはタオルや服が汚れるとか、汚いとか思うかもしれない。
 よく客のクレームがあるからと源泉を濾過してしまうような施設があるけれど、それが如何に残念なことなのか多くの人に知ってほしいと思う。
 気になるならシャワーで流せばいいし、温泉タオルぐらい色がついたったどうってことないし、タオルでよく拭けば服までは汚れないよ。

 どうやら中村屋の露天風呂は冬季は閉鎖で入れないらしいが別に気にならなかった。
 露天風呂が中村屋を選択する決め手になったのは確かだけど、どこの旅館に入っても良かったわけだし。
 関温泉にとても満足して山を下った。
 体が中からぽかぽかと温まって血の巡りがよくなっている。
 さあ、次は道の駅新井にある日本海鮮魚センターだ。







2-4我が家の定番 日本海鮮魚センター新井店へ続く


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