11.やっぱり旅は
休憩室では既にパパが枝豆の鞘を積み上げていた。
夕食代わりに子供たちはゲレンデで食べ損ねたホットケーキ。
パパは醤油ラーメン、私はおしぼりうどん。
おしぼりうどんは坂城の名産だ。
おしぼりというのは、この辺りで取れる辛みの強い地大根の汁を搾ってそこに味噌や薬味を入れたつけ汁のこと。
運ばれてきた「おしぼり」は、白濁して見るからに辛そうな色合いだった。
パパはラーメンがすごく美味しかったと言って汁まで全て飲み干していた。
おしぼりうどんも辛いけど味噌を入れるとぴりぴり感が消えて食べやすい。
いつの間にか陽はとっぷりと暮れて広い窓の外はきらきら夜景。