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■□■赤倉温泉子連れスキー■□■

14.まだ妙高山を見ていない



 今夜の泊まり客は、我が家の他に二組ほどいたようだ。
 うち一組は二家族か三家族で来ていてグループになっていた。
 だから今夜は夕食は食堂かなと思っていたが、子連れなので気を遣ってくれたのか、昨夜と同じ宴会場を仕切った部屋に案内してもらえた。

 料理も昨夜同様、質実剛健。
 飾り気は無いが、気持ちが籠もっていて美味しい。
 子供たちは疲れすぎたのか昨夜や今朝ほどの食欲は見せず、いったん部屋に戻ってお腹を落ち着かせてから、デザートのプリンを食べに戻ってきた。
 大人は昨夜同様、飲みながらのんびり。


和泉屋旅館の今夜の大人用の夕食 そして子供用の夕食


 「パパとお風呂に入る」
 娘たちが珍しいことを言う。
 いや、昨日の夜も一緒に入っていたから珍しくは無いのか。
 一時期、パパいや、パパいやと言っていたのに、このところまた、パパべったりになっている。
 「ママと入ってくれば? まだ女湯は入ってないんだろう?」
 「男湯は長丸だけど、女湯はひょうたん型だよ」と私が付け足す。
 「・・・ママとは朝、入る。夜はパパと」
 はい、じゃあ行ってらっしゃい。
 で、パパは子供たちを連れてお風呂に行き(本日四度目の風呂らしい)、戻ってきてすぐにばたんきゅーと寝てしまった。
 歯を磨かせようと、廊下の突き当たりにある古びた流しに子供たちを連れていくと、壁に貼られた何枚かの絵が目に付いた。
 大きいので最初はポスターかと思った。
 よく見ると、手書きの絵のようだ。Satoとサインが入っていて、そういえば同じ人の小さな絵が何枚も階段の所にも飾ってあったことを思い出した。
 題材は妙高山と馬。
 階段の所の絵もほとんどが同じテーマで、時々馬ではなく野鳥だったり何故か豹?だったりしたが、背景は必ず妙高山だ。
 思えば妙高山の麓に来ていて、まだ妙高山を拝んでいない。
 今日の午後は晴れ間が見えたが、まだ妙高の方角は雲がかかっていた。
 描かれた妙高山は木菟か黒子を思わせる双耳の峯が特徴的だ。
 明日には本物のこの山を見ることができるだろうか。



2-15.くらやみ風呂へ続く


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