13.笑顔で終了
女性のコーチについて男の子二人の生徒が習っていた同じくくまどースキー学校のスノーボードレッスンの方は、3時半を待たずに3時15分ぐらいには受け付け前に戻ってきていた。
カナとレナを教えているスキーのコーチはぎりぎりまで面倒を見てくれるようだ。
最後のコースを滑り終え、受け付け前に戻ってきたのはちょうど3時半。
受け付け前に来るには、ラスト、少し登らなくてはならない。
最後の力を振り絞って登ってくる二人。
良かった、笑顔だ。
先生は、「カナちゃんはもう、どんなコースでも滑れます。レナちゃんは本当に初めてだったんですか? まだ足の力が弱いので、止まれず転んでしまいますが、今日一日できっちりと曲がるところまで、覚えました」と成果を報告してくれた。
レナが転んでばかりいたのは、足がつかれたからとか、教えられたことが守れなかったからとかではないことも判った。
親としては、こんなに滑れるようになったことに驚いた。
後で子供たちから聞いたら、先生は途中で休憩を提案したり、キャンディーを出してくれたりしたそうだが、カナもレナも滑りたい一心で、両方とも断ってレッスンを続けたそうだ。
先生、どうもありがとう。
しかし、先生と別れると、レナなど気合いがぷっつり切れてしまった。
宿までの徒歩2分の距離。
襲ってきた疲労感に耐えきれず、泣きながら歩くのに何分かかったことか。