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◇◆信州高山温泉郷で夏休み◆◇

4.今度こそ渋滞の前に





 今日も松川渓谷温泉の露天風呂で朝風呂。
 混浴露天風呂ではあるが、朝一番は宿泊者しかいないので入りやすい。
 バスタオル巻推奨なのも女性としては助かる。
 朝の日差しが明るい。
 パパも上がってしまえば、全部独り占め。


最終日 2008年8月16日(土)


 湯上がりに早足で食事処の前を抜けると、水車小屋の前でパパが涼んでいた。
 松川渓谷温泉の食事処は石段上の宿泊棟ではなく、この露天風呂近くにある。
 二食付きで泊まると、ここまで降りてきて食事することになる。
 日帰り客の休憩室にもなっている。
 私たちは自炊で泊まっているから、私はこの中に入ったことはない。

 パパは煙草をふかしていた。
 まだ部屋には戻らないようだ。
 私はちょっと急いでいた。
 今日の朝、yuko_nekoさんのお友達である、信州在住のダンさんとカミさんがここを訪ねて下さることになっていたから。

 私が石段を登っていくと、上からやはり宿泊者のカップルが降りてきた。
 「おはようございます」
 「おはようございます」
 挨拶してすれ違う。
 それを見送って、私は宿泊棟に入ろうとした。

 げげっ。
 鍵が閉まっている。
 さっきすれ違ったカップルだ。
 や、やられた〜。閉め出されちゃったよ。

 松川渓谷温泉では日帰り温泉客も受け入れているが、日帰りの受付は宿泊棟ではなく、直接、下の食事処で行う。
 日帰り客は駐車場から直接階段を降りる。
 対する宿泊客は宿泊棟内の出入り口から、階段の途中に合流することができるようになっている。
 だから朝晩など日帰りを受け付けていない時間帯は、日帰り客用の出入り口は閉め切られて、宿泊者のみが宿泊棟の出入り口から露天風呂に行かれるようになっている。
 日帰りを受け付けている時間も、日帰り客が間違えて宿泊棟の中に入ってこないように、宿泊客は宿泊棟から出入りするときは自分で鍵を掛けないといけない。
 宿泊客は、部屋の鍵と、駐車場に面した宿泊棟の鍵と、露天風呂に行くための宿泊棟の鍵の三つを渡される。

 今は日帰り客は入ってこられない時間帯だから、露天風呂に行く出入り口の鍵を私たちは持ってこなかった。
 さっきすれ違ったカップルは律儀に鍵を閉めてしまったのだ。

 別にまた階段を降りて食事処で誰か見つければ鍵は開けてもらえるだろう。
 ただ、例によって朝食前の空きっ腹で、この石段を何度も往復するのはきついだけ。

 しばらくパパが来るのを待ってみたが、いつまでもパパは上がってこない。
 仕方なく呼びに行こうと少し降りたら、ようやくパパが登ってくるのが見えた。

 「鍵、締められちゃったよ〜」
 「えっ」
 えっと言っても、たぶんパパも鍵なんて持ってきてないでしょ?
 「がっちゃんに開けてもらおう」
 パパは携帯電話を取りだして番号を押した。
 ・・・誰も出ない?
 そう思ったら、2階の窓に影が映った。
 「がっちゃん、がっちゃん! 鍵開けて、閉め出されちゃったよ」パパが大きな声で呼ぶと、がっちゃんが顔を出した。
 ごめんね、がっちゃん。
 すぐにがっちゃんは鍵を開けてくれた。
 朝から結構間抜けな事件だった。



 ところでこの朝気づいたのだが、カメラが壊れてしまった。
 メインで使ってきたキヤノンのPowerShot S3 ISの電源が入らなくなってしまった。
 いくらボタンを押してもうんともすんともいわない。
 どうしよう〜。
 昨日、パパが雨の中、傘を差してくさやを焼いているところなんて撮ったからいけないのかな〜。
 くさやの祟りかしら。
 雨にはぬれていないはずなんだけどな〜。

 仕方なく、最終日の写真は、サブ機のオリンパス μ725 SWで撮影した。
 画素数なんかはこちらの方が上だが、光学ズームは3倍しかないし、手ブレに弱いし、何よりシャッターを切るまでの処理に時間が掛かるので、撮りたい場面を撮れない困ったカメラだ。
 良い点を上げるとすれば、防水で衝撃に強いこと。まあそれが目的で買ったのでいたしかたない。

 さて、ダンさんとカミさんは8時半頃いらした。
 お二人はダンさんとカミさんのふるむ〜ん温泉という人気サイトの管理人。
 この私ですらこちらの掲示板の書き込みスピードには目を回してしまう。
 何故かカミさんはyuko_nekoさんのことを娘のように思っているらしい。
 ダンさんもカミさんも、ほぼサイトを読んでイメージしていた通りだったが、ちょっと違ったのは、カミさんがイメージよりさらに美人だったこと。
 ちなみに私はほぼイメージ通りだそうで、ちょっとつまんない(キッザニア関連ではイメージと違うと思われる方が多いが、温泉スイス関係ではほぼイメージ通りと言われます。ケアンズ関係は・・・あまり会った人が多くないので)。
 話の内容は非常に個人的なことなので割愛するとして、ダンさん、カミさん、yuko_nekoさん、がっちゃん、私の5人でしばらく話し込んだ後、お二人は車で帰っていってしまった。
 yuko_nekoさんはネット上でのつきあいは長いけど、お会いしたのは初めてだったそうだ。

 朝ご飯を食べたら帰る支度。
 今日から明日に掛けて、お盆の帰省の帰宅ラッシュが予想される。
 行きにあれだけ酷い目に遭わされたのだから、帰りは早々に退散したい。
 そんなわけでパパは10時にはここを出て、12時には高速に乗りたいと言っていた。

 yuko_nekoさん一家と別れを告げて、予定通りに10時少し前には松川渓谷温泉を出立した。
 高速に乗る前に立ち寄ったのは昨日の夕方にもやってきた蕨温泉。
 もう温泉に入る暇は無い。
 ここの一角にある産地直売所で買い物をするのが目的。
 枝豆、とうもろこし、ブルーベリーを買った。
 枝豆ととうもろこしはとても美味しかったが、ブルーベリーはジャム用でなく生食用を買ったのにかなり酸っぱかった。
 甘いのもそれほど甘くなく、酸っぱいのはとびきり酸っぱい。
 結局これは電子レンジにかけてジャムにした。
 お砂糖控えめの手作りブルーベリージャムに。

 途中で子供たちがおばあちゃんに書いたポストカードをポストに入れただけ、後は真っ直ぐ東京へ。
 11時には高速に乗って、混雑してはいたものの、まだ渋滞もなくすんなりと。

 私たちはこんな感じで最終日はあっさりと帰宅してしまったけど、私たちがもう自宅で北京オリンピック中継など見ながらのんびりくつろいでいる間にも、まだyuko_nekoさんたちは群馬にいた。それもがっちゃんにとっては三度目のおぶせ温泉の後で群馬に寄ったようだ。
 四万温泉の中島屋でゆっくりしていたらしい。
 大丈夫かー?
 東京も既に帰宅時の青空消えて土砂降りに。
 旅行中もそうだったけど、毎日昼間は晴れて夜は雷鳴轟く豪雨だった。
 今日も例外ではなく。
 しかも今、群馬には滝巻き注意報まで出てるよ。
 早く帰っておいで〜。
 もう夏休みは終わりだよー。

 そう、もう夏休みは終わり。
 夏も終わり。
 退屈で長い日常が戻って来る。
 明日からは平日。
 そして秋へと続く・・・




 でも終わりじゃないよ。
 実は今回の松川渓谷温泉がとーっても気に入っちゃったから、もう次の予約を入れちゃった。
 次の信州高山温泉郷シリーズでまた会いましょう。

 次回は冬に!

おしまい


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