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◇◆信州高山温泉郷で夏休み◆◇

11.ツバメ飛ぶ露天風呂











 内湯は長方形で湯口がとても面白い。
 なんと雷さま。
 雷さまの口からお湯が出ているよ。

 露天風呂は眺めが良いことでも知られていた。
 善光寺平の方面を見下ろすようになっていて、晴れていれば北アルプスもくっきりと。
 といっても、絶景大パノラマ・・・というほどではない。
 等間隔に目隠しされた竹垣の間から、ゆるやかに山里を見下ろしている感じ。

 ここの温泉はこの辺りには珍しくあまりきしきしとしない。
 色も白濁せず、どちらかというと昆布出汁のような色。
 とろりとしたとろみがあって、臭いも硫黄系ではなく油系。昆布出汁のような臭いがする。
 信州高山温泉郷の中では比較的地味なお湯。
 でもこうしていろいろなバリエーションがあるのが信州高山温泉郷の良いところ。





 子供たちはここのお風呂がとても気に入った。
 子供たちの好みよりはちょっと熱めだと思うのだがとても気に入った。
 お湯が気に入ったわけではなく、眺めが気に入ったわけでもなく、正確にはツバメが気に入ったらしい。
 露天風呂のひさしの柱に、まもなく巣立ちそうな雛たちがピィピィと忙しなくくちばしを動かしながら顔をのぞかせている。
 親ツバメは辺りを旋回して、餌を調達しては子供たちの元へ運んでくる。
 「可愛い可愛い」
 「ほら、また親が来た」
 カナとレナとちび姫ちゃんはツバメ観察に夢中だが、その逆にyuko_nekoさんは耐えられなかった。
 「わ、私、上がるわ」
 鳥が苦手なんだって。
 昔、自宅に鳥が巣を作って酷い目にあったらしい。
 うちの妹も同じ理由で鳥が駄目だ。
 私も家に巣を作るのは勘弁してほしいと思っているが(鳩戦争勃発参照)、見ているだけなら好き。
 蕨温泉ふれあいの湯では、露天風呂にツバメの落とし物が落ちないように、屋根のところに段ボールを敷いてガードしている。
 後で聞いたら男湯側にもツバメの巣があったようだ。
 女湯の雛たちももうずいぶん大きくなっていて、まもなく巣を離れそうな感じだった。



3-12根性のクサヤ焼きへ続く


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