◇◆がんばれ新潟◆◇
四万温泉と雪国古民家の旅
意外に時間がかかった。
何かあったんじゃないかと心配になったくらい。
ちょうど私のいるレストハウスにレスキューの詰め所があるのか、一度はレスキューがスノーモービルに飛び乗って雪の斜面を上がっていったのでカナかレナが怪我でもしたのかと思ってしまった。
しかしさらに待っていると、パパがやってきた。
「タッチ交替。子どもたちがリフト乗り場で待っているから」
良かった。さっきのレスキューは違ったのね。
遅くなった理由を聞いてみると、一度は目の前の斜面を下りてきたが、そのあともう一本のリフトに乗ったところそれが長い長い。降りてくるまでにずいぶん時間がかかったとのこと。
「あのリフト、一昨年は無かったような・・・」コースが違っているとパパ。
私は来たことがないんだからホントかどうか知らないけどね。
レスキューのスノーモービルが出動したのでまさかと心配になってしまった
リフトに乗ったらちょっとだけ青空がのぞいた。
直射日光が当たるだけでスキー場の印象は一変する。
灰色だったものが純白に。
寒々しかったのがぽかぽかに。
二人について、まず下から登ったリフトの横のコースを一本滑り、途中から出ているもう一本のロングリフトに行ってみた。
「この長いリフトを降りたところにね、鳥の巣があるんだよ」とレナ。
「本当ー?」
降りたところで少し滑り、カナとレナが木の上を指さした。
「あれだよ、あれ」
「・・・」
うーん、蜂の巣のようにしか見えないけどな。
「パパが蜂にしては穴が大きすぎるって」
本当のところはわからないけどママはあれはやっぱり蜂の巣だと思うな。
どちらにせよ、巣の主は今は留守っぽい。