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◇◆がんばれ新潟◆◇
四万温泉と雪国古民家の旅

10.最後の100mの罠











 私たちは細い上り坂に入り、のろのろと進んでいった。
 道には雪が積もり・・・タイヤが埋まるような雪ではないが、轍の凹みにも地面の後はまったく見えず、それなりに積もっているようだ。
 私たちの車はスタッドレスを履いている。
 しかしいよいよこのままでは登れないとなって、パパはチェーンを装着し始めた。

 問題はこの先に待っていた。
 4WDでも何でもないうちの車は、チェーンを履いてもこの坂を登りきれなかったのだ。
 ずりずりっ半分滑りながらタイヤが止まった。
 国道ならまだしも細い道に入ってからは対向車も人影も家の影さえない。
 というか、対向車が通るくらいならもう少しマシな道になっているのだ。誰も通らないから雪が積もりっぱなしなわけだ。
 みらいまではあと少し・・・というところまで来ているのに、いったいどうやってこの坂を登ったらいいんだろう・・・。


いきなり路上の雪は深くなり・・・



 パパはしばらく逡巡して、一度は雪道を歩いて坂の上まで行ってみた。もうあの坂の上、カーブを曲がったところにみらい2号館はあるはず。
 仕方ない。最後の手段だ。
 パパはみらいのオーナー若井さんにSOSをした。
 携帯から登れなくなりましたと連絡したのだ。

 幸い何度かエンジンをかけたりしている間に車は少しずつ動き始めた。
 本当に間抜けな話だ。
 高速降りてから先、国道まではほとんど道に雪もなく楽勝だと思われたのに、最後の100mぐらいでリタイヤしかけるとは。

 苦労してようやく私たちは2号館に到着した。
 雪の中の2号館は二年前と同じ姿で待っていてくれた。



2-11みらい2号館到着へ続く


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