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◇◆がんばれ新潟◆◇
四万温泉と雪国古民家の旅

22.お正月の餅つき大会






 実はうちの娘たちほどバイキングに向かない子供もいない。
 食べ物に関して欲がないので、せっかくの豪奢な料理に目も向けず、パンとジャム、後はハンバーグとか海老フライとかサラダをちょっぴり。蟹もステーキも無し。おかわりもしない。
 逆にまず最初に皿に蟹を盛って、「蟹からいっちゃうのは貧乏性だなー」と私たち。
 ステーキも気になるけどいっぺんには食べられない。
 ひととおり皿を空にしてから焼き立てを取りに来よう。

 美味しい料理を幸せな気分で食べていると、テーブルに小枝子パパさんが来てくれた。
 「ありがとうございます。美味しいです」
 その他ちょこちょこっと話をして、それから彼はお仕事のために戻っていった。
 ちょうど小枝子パパさんがお仕事に戻るとき、パパは席を外していた。お代りを取りに行ったらしい。戻ってきたらトレイには自然薯の竹筒とてんぷらがのっていた。
 「このてんぷら、冷めているけどとても美味しいよ」
 それを聞いて慌ててステーキを取りに行った私。
 残念ながらステーキももう全て焼き終えたみたいで、出来上がったものがいくつか皿に乗せられて並べられているだけだった。
 危ない危ない。焼き立てを食べようとして、ステーキ自体食べられなくなるところだった。
 ステーキも冷めていたけどとても美味しかった。お正月料理ということでいつも以上にとても良い肉を使っていると小枝子パパさんが教えてくれただけある。
 いつの間にか周りのテーブルは一つ二つと空になり、私たちの他、数えるほどしかバイキング会場には残っていなかった。





 8時からは四万グランドホテルのロビーで餅つき大会が行われる。そう小枝子パパさんから聞いていた。
 そろそろ8時。行ってみるか。
 パパはまだ食べているというので、既に食べ終えた子供たちを連れて私はロビーへ降りた。
 ロビーの中央にはブルーシートが広げられ、餅つき大会が始まっていた。

 グランドホテルの法被を着た従業員たちが臼の周りに集まっていて、入口近くでは着物姿の仲居達がつきあがった餅を丸めてケースに入れようと待機している。
 浴衣に丹前姿の宿泊客たちは、周りを取り囲むように椅子に座っている。
 背広姿の男性が、誰かつく人はいませんかと呼びかける。
 お子さんどうぞとうちの娘たちも声を掛けられたが、恥ずかしがり屋の二人はしり込みするばかり。
 二人の後ろで席に座っていた中学生ぐらいの男の子二人が駆り出されてついていた。
 その後は大人の希望者を募り、餅つきは終わった。
 小枝子パパさんのお嬢さんも家族で来ていた。
 カナとレナは餅はつかなかったが、食べるのは好きなので列に並んでしっかり頂いてきた。






1-23深夜のラーメン屋へ続く


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