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がんばれ新潟■雪国のお正月*2006■

2.雪に埋もれた鳥居



 人一人やっと通れるぐらいの狭い雪の階段ができている。
 確かに昼間は無かった。夕方に人力で作られたのだ。
 登り出すとすぐにそれは狭い坂道になった。雪が深く柔らかいので、うっかり道を踏み外すと雪に埋まってしまいそうだ。
 振り返ると・・・あっ、一人踏み外して埋まっている。
 前方から灯りが近づいてくるのが見えた。
 それはお宮から戻ってくる一人の男性だった。
 「今からお参り? ちょうど閉めちゃったところだよ」
 し、閉めた!?
 閉まっちゃったの?
 「でもとりあえず行ってみます」
 とほほ。本当に集落の人がみんなお参り終えたら終わりってことなのね。
 遅すぎたか。

 行きは酔い酔い・・・じゃないや良い良い帰りは怖い。
 細い道を辿り斜面を登りながら、下りは滑りそうで怖いなぁと思った。
 去年よりサバイバルな初詣だ。
 足下は踏み固められてはいるものの、時々ずぼっと靴が埋まる。
 途中でぼうっと光っているところがあると思ったら、雪を掘って蝋燭を差してあった。
 いつの間にか先頭を歩くパパの手にも蝋燭。
 さてはどこかから引き抜いたな、バチが当たるかも。


こんな風な細い道が暗闇の中、続く。
斜面で道を踏み外して雪に埋まった人の画像もあるんたけど、本人の名誉のために非公開。

時々こんな風に雪の中に蝋燭がさしてある。


 登り終えると目線の高さに鳥居の頭の部分があった。
 つまり、鳥居の胴体はすっぽり雪に埋まっているのだ。
 鳥居には池尻神社と書かれている。
 そして村人の足跡はその奥に続いていた。
 たぶんこの奥にお宮があるのだ。
 鳥居を潜って行かれないことは無かったが(潜るとしたら四つん這いにならないといけないぐらい雪が深い)、もうお宮は閉めちゃったと言うのでここでお参りしていこう。
 無病息災。世界平和・・・どうぞよろしくお願いします。


鳥居もすっぽり雪に埋まっている




3-3.一人足りないへ続く


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