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がんばれ新潟■雪国のお正月*2006■

5.古民家は何処



 松代ファミリースキー場を出て、ほくほく線松代駅前でちょっと買い物。
 いつもの藻塩を一袋。
 そして駅前の駐車場から貸民家の家主であるワカイ測量に電話を入れたところ、若井さんではなくてもっと若そうな男性の声が電話口に出た。
 「2号館ですか? えっ、もう駅前にいらっしゃるんですか。お迎えに行った方が宜しいでしょうか?」
 「いや、2号館の場所は判るんで、鍵が開いているならそのまま行きますけど」
 「・・・ちょうど今、2号館でこちらのものが雪かきをしているんです。伝えておきますので、適当な時間にお入り下さい」
 たぶん雪かきしているのは若井さん本人じゃないかなと、そのときそんな予感がした。


ほくほく線まつだい駅前


 さて、2号館の場所だが、ちょうど一年前にみらい1号館に泊まった帰りに下見がてら探したのだが、見つからなかった。
 仕方ないのでその後春に5号館に泊まった帰りに若井さんに案内してもらった。そしてそこで部屋の中など見せてもらってこの年末の予約を入れたのだ。
 一度迷って、判りにくいということを知っている。
 いや、道は一本道なのだ。松之山方面へ向かう途中の「郷土資料館」と書かれたお城の形の看板がある細い道へ入ればいい。
 ただ、ぽつりぽつりと建っている古民家の、どれがみらい2号館なのか判りにくい。増してこの壁のようにそそり立った雪道では・・・。
 一抹の不安があった。

 雪道はとてもチェーン無しでは上れないような状態だった。
 我が家のスタッドレス・タイヤはもう固くなっていて、あまり頼りにならない。
 今回初めておろした新しいチェーンは、前の金属のほど音は五月蠅くなかったが、振動がものすごく、普通の道を走っているとまるでハンディマッサージャーの上に乗っているような乗り心地だ。

 道はほとんど轍の跡もなく、ふかふかとした雪が積もっている。
 左手にあれかな?と思う民家を見つけた。
 パパが車を降りて様子を見に行ったが、民家自体が半分雪に埋もれていて近づけない。ということは、違うようだ。
 前もこの辺りでどれだか判らなくて困ったんじゃなかったっけ。
 パパはそのまま車には乗らず、歩いてカーブの先を見に行った。
 真っ白な雪景色の中に、彼の足跡だけが残っている。
 辺りはシンと静まり返っている・・・。
 やがて早足で戻ってくる姿が見えた。
 「すぐ先に2号館があった。雪かきしているのは若井さんだった。それで、屋根の雪を下ろしていたら、玄関が雪で埋まっちゃって入れなくなっちゃったって」


手前の民家は雪に埋もれていた。ちなみに売家だそうだ。 雪の積もった柿の木
様子を見に行くと言って歩いていったパパの足跡 やっぱり2号館で雪かきをしていたのは若井さんだった




1-6.とにかく玄関を掘らないことには・・・へ続く


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