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◆がんばれ新潟 雪国に春は来たか◆2-11


11.デタラメ神話と焼きズワイ

 食後は子供たちをお風呂に入れて、布団に追い立てた。
 昨夜は狭い中ぎっしり七人で寝ていても、ストーブが切れると三度とかいうとんでもない室温だったが、1日人が中に入ると、それだけで家は温まる。
 真冬のオフィスだって、月曜日の朝と他の日ではまるで体感温度が違ったもの。
 それに今夜は秘密兵器、湯たんぽがある。
 これで快適な夜が過ごせるだろう。
 子供たちを寝かしつけに寝室(と、呼ぶべきか?)に行ったら、「何かお話しして」と捕まってしまった。
 お話と言われてもな・・・手持ちの話は無いぞ。
 仕方ない・・・
 「むかぁし、むかし、あるところに兄弟がおりました・・・」
 とかなんとか、古事記にある海幸彦山幸彦の神話をうろおぼえながらアレンジして話し始めた。何しろ記憶がいい加減だったから、どっちが兄で弟だったかもよく覚えていない。やたらとディテールが細かい割にはストーリーは大ざっぱだ(しかも部分的に浦島太郎が混じってるときたもんだ)。
 「・・・というわけで、お兄ちゃんは無事、弟に借りた釣り針を取り戻すことができました。めでたしめでたし」
 ラストがあまりに唐突だったので、レナとマコちゃんは納得しない。
 もっと話してもっと話してと騒がしい。
 あれ、娘たちは三人居たはず・・・と思って布団を覗き込めば、カナ一人既に寝息を立てていた。

 ちびすけたちがようやく寝付いた後、タク君と大人たちでこっそりと残ったカニを焼いて食べた。
 炭で軽くあぶって食べると、昨日の茹でカニよりずっと美味しい。正直、某カニ道楽なんかで高いお金を出して食べるより何倍も美味しいよ。年末の道の駅新井で買ったカニは冷凍だったせいか塩が利きすぎていた。やっぱりこのくらいが旨いよ。

 うちには男の子が居ないので、パパはタク君といるのが興味深く楽しいらしい。
 囲炉裏で火の番をしながら、何やらいろいろと話をしていた。
 静かな古民家の宵だ。


茹でたより焼いた方が美味しかったです、ズワイガニ 男同士で語らってます




3-1.ぽこパパの美味しい朝御飯へ続く


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