子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 長野と群馬*濁り湯露天風呂の旅 > 3-2鉄湯

◇◆長野と群馬◆◇
濁り湯露天風呂の旅

2.鉄湯











 大急ぎで極楽湯の入り口前を通過し、ほとんど小走りで日進館への坂を下る。
 ちょうど反対側の、ゆけむり荘から出てきて日進館に入ろうとしている客がいた。
 思わず負けまいとスピードを上げた。
 たぶん6時を3分も過ぎていなかったと思うのだが、既に下駄箱にはスリッパが複数。脱衣所の脱衣籠も3つ4つ埋まっていた。みんな朝早いなぁ。

 昨日がラジウム湯だったので、今日は日替わりで鉄湯が女湯。
 鉄湯には前にも一度入ったことがある。穏やかな湯だった印象がある。

 浴室には年輩の人たちに混じって、小さな子供を連れたお母さんがいた。
 子供は掛け湯をされただけでかなり熱がっている。片足を入れたがそれ以上は入れなかった。
 お母さんは壁越しにお父さんとおぼしき人に、「子供を連れて露天風呂の方に行ってくるから」と伝えると子供の手を引いて上がってしまった。
 先に入っていた人たちも長湯はせず、ほんの5分ほどでみんな上がってしまった。
 気が付くと私一人。




手当たり次第画像を貼りすぎですが、日進館との別れを惜しんでと言うことで許して下さい



 お湯は本当に綺麗なミルキーホワイトで、目に見える湯の花は無い。
 肌辺りがとてもよく優しく穏やかな感触。
 以前入ったときはぬるつくような手触りを感じたが、酸性泉は温度が下がるとぬるつく印象があるので今日は熱めである分そういったことは無かった。
 窓の外に広がる景色。湯畑の近くは植物の姿は無く、岩肌は白っぽく染め上げられていた。
 この景色もまもなく見納めだ。
 そう思って見つめていると風に雲が流されてきて、みるみる辺りは白一色に塗りつぶされてしまった。
 あとには静寂ばかり。








3-3日進館取り壊しに関する一考察へ続く


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