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◇◆長野と群馬◆◇
濁り湯露天風呂の旅

16.洞窟風呂に急げ






 「今何時?」
 「えーと・・・5時半ぐらいかな」
 「洞窟風呂、6時までだよ」とyuko_nekoさん。
 すっかりおしゃべりに夢中になってのんびり入ってしまった。
 「明日の朝、入ればいいんじゃない?」
 「駄目だよ。6時に男女入れ替えになった後は、チェックアウトまで男湯になっちゃうよ」
 「えー、うっそー」
 というわけで私たちは慌てて野天風呂を出た。時間がないので部屋には戻らずそのまま紅葉館館内の洞窟風呂に直行だ。

 廊下の突き当たりにはまだスリッパが何足か散らばっていたが、さっきよりは減っているような気がする。
 右に男湯の、左に女湯の暖簾が掛かっている。
 脱衣所に入って驚いた。さっきの野天風呂と違ってこちらの脱衣所は、私たちの部屋同様、改装したてのようでぴかぴかだった。





 浴室に入ると、まず長方形の内風呂と洗い場。
 でも目的は一応この旅館の目玉である洞窟風呂だから内風呂には入らず先へ進むことにする。
 浴室は殺風景なコンクリの狭い廊下のような所に繋がっていて、ドアを開けたらすぐにちょうど向こうから上がってきた女性とすれ違った。
 ここから外に出て洞窟風呂があるのかと先へ進んだら、なんと廊下の途中からいきなり浴槽になっていた。当然その先へ進むにはお湯の中をばしゃばしゃと歩かなくてはならないので鍾乳洞探検でもしているようだ。

 廊下はすぐに終わり、私たちは洞窟の中にいた。
 洞窟と言ってもごく小さいもので、その先に出口が見えている。
 出口を出ると露天風呂があった。てっきりここは内風呂と洞窟風呂しか無いと思っていたので意外だった。

 「なんだ、こっちにも露天風呂があったんだね」
 もう既に日が落ちて、あたりはすっかり薄闇だ。
 さっき洞窟風呂の入り口ですれ違った人が出てしまうと、もうここには誰もいないようだった。
 ぼんやりと灯篭の明かりが湯面を照らしているが、お湯の色も何も白濁していることしか判らない。
 どこからか川の流れる音が聞こえる。
 yuko_nekoさんが「水の流れる音っていいよね」と呟いた。
 今まで忘れていたが、七味温泉紅葉館は川沿いの温泉宿だった。


内風呂



内風呂の湯口と排湯口



浴室から繋がる細い通路を抜けていくと・・・



いきなり通路の途中から湯船だぁ



湯船の中を歩いて・・・



洞窟を出るとそこにも露天風呂が・・って暗くて何も見えないじゃん




1-17紅葉館の食事へ続く


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