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◇◆長野と群馬◆◇
濁り湯露天風呂の旅

3.ロザリオ・ビアンコ











 8時35分、松代PAに着いてがっちゃんの車を探す。
 黒デリカの後ろに新しいトレーラーがくっついているはず。パパが「普通車の駐車場には無理だから大型車の方にいるはずだ」と言って探すとすぐに見つかった。
 プァップァッ。
 クラクションを鳴らしたけど反応がない。見るとデリカの運転席も助手席も空っぽだ。
 仕方なくyukoさんの携帯に電話を掛けると眠そうな声で返事があって、すぐにトレーラーのドアが開いた。
 yuko_nekoさんもがっちゃんもトレーラーの中で仮眠を取っていたのだった。聞くと昨日は仕事を終えてyuko_nekoさんが帰宅したのが午前1時過ぎ。それから準備をして出発したのだそうな。カナよりひとつ年上のちび姫ちゃんもいたく眠そうだった。

 私たちはがっちゃんの新しいトレーラーの中を見せてもらうのは初めてだった。
 前のと違い、トイレもシャワーも付いている。何処ででもキャンプできそうだ。
 シャワー用の窓があって車の外でシャワーが使える。海なんか行った後にも便利そう。

 さてこれからの予定なんだけど、私たちは須坂・小布施辺りでぶどう狩りをして、どこか日帰り温泉に入ってお昼ご飯を食べた後に今夜の宿である七味温泉に行くつもりだった。
 がっちゃんたちは私たちが七味に宿を取ったことを聞いて、その近く、七味と3キロぐらいしか離れていない山田牧場キャンプ場に泊まることにしていた。
 山田牧場キャンプ場は予約などをいっさい受け付けていないところだそうで、三連休でもあることだし、できるだけ早い時間に良い場所を確保しなくてはならない。
 そこでがっちゃんたちはまずぶどう狩り、その後町中で食料の買い出し、そして真っ直ぐキャンプ場に行きチェックインしてからどこか温泉に入りに行こうと予定していた。
 「それなら一緒に行こう」
 「いいの?」
 ぶどうを食べながらいつの間にか話がまとまった。みんなで真っ直ぐキャンプ場に行って場所取りしてからゆっくり温泉に入りに行くことにしよう。
 ・・・と、話が進みすぎたので、ちょっとぶどう狩りの前に戻すことにする。





がっちゃんの新しいトレーラー



 須坂と小布施を結ぶ国道403号線沿いにリンゴ、ブドウなどの果物を産する果樹園が点在している。季節にはこれらの果樹園には果物狩りの看板が立ち並び、国道を走っていると次から次へと直売所が現れる。
 前に田貫湖でキャンプして南アルプス温泉ロッジに泊まったときに南アルプス市でぶどう狩りをしたことがあるのだが、カナとレナはそこでロザリオプランカというぶどうが気に入り、贅沢にもそれ以来他のぶどうを食べなくなってしまった。
 でも近所のスーパーでロザリオを見るといつも高い高い。かなり高級なぶどうだ。

 せっかくなのであえてロザリオを狩れる果樹園を探した。
 このルート上だと三軒ほどあるようだ。

 yuko_nekoさんたちは果樹園の選択は任せると言うので、私たちは見つけた三軒のうち一番手前の岡沢果樹園の駐車場に車を入れた。

 私が直売所の中をのぞくと、メガネの飄々とした果樹園のご主人が現れて何のご用ですかと聞いてきた。
 「果物狩りをしたいんですけど、ロザリオプランカのぶどう狩りはできますか?」
 「ロザリオ・・何?」
 「ロ、ロザリオ・プランカ」
 「ロザリオ・ビ ア ン コのことね」
 プランカでもビアンコでもブロンコでも意味は「白」でおんなじじゃーん、意地悪・・とちょっと思った。
 「ぎりぎりだね。今日から予約分の収穫を始めるところだったの。大丈夫、できますよ。その辺の店で売られている物より数度は糖度が高いよ」
 「じゃそれでお願いします」

 ぶどう園は駐車場の真横。ぶどう棚から紙袋に入ったぶどうがいくつも垂れ下がっている。
 かなり綺麗に整備してあるぶどう園だ。
 「ロザリオってどんなぶどう?」とyuko_nekoさん。
 「マスカットみたいな色で皮ごと食べられるの」
 「黄緑色のぶどうは嫌い」とちび姫ちゃんが言う。彼女はぶどうは紫色でないと許せないみたいだ。
 「大丈夫。巨峰もあるから」と私。





岡沢果樹園。この時期はぶどう狩りとりんご狩り




1-4岡沢果樹園でぶどう狩りへ続く


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