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◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉

18.美肌の名湯いこい旅館










 美人湯と立ち湯は離れているのだろうかと思ったが、脱衣所は共通だった。
 あまり広い脱衣所ではなく、脱衣籠の前に立って、すぐ後ろが立ち湯だ。
 きっと混んでいるだろうと思ったいこい旅館だが、脱衣所の他の籠は空っぽで、もしかしたらタイミングが良かったのかもしれないと思った。

 脱衣所からお風呂は石段を下りる。
 ここ、建物の中のような外のような不思議な空間。左手にはさっき脱衣所から見えた立ち湯があるが、そのまま進むと道は二手に分かれ、右は貸切の別のお風呂に通じているらしい。
 そのまま下ると美人湯だ。
 美人湯も屋内のような屋外のような囲われているけれど雨が降ったら木々の間から少し雫が落ちてきそうな場所にある。
 思ったより大きな岩風呂で、まず目につくのは白いセロファンを被せたようなうっすらとした濁り湯の色。

 わぁ、と思い掛け湯をして足を入れる。
 隅にある湯口は、80度以上あって熱いので注意と書かれているが、浴槽全体はほぼ適温に保たれている。ホント、ちょうどいい。
 肌触りは面白い。ぬれていると滑るのに出るときしつく。この差が顕著。
 思わず何度も何度も滑らせてしまう。肌触りに特徴のあるお湯は大好きだ。
 においは火薬のような感じ。
 これはこの後いくつか入る黒川温泉の他のお湯にも多かった。





 立ち湯の方にも入ってみる。
 脱衣所から見下ろした時はあの天井からつるして湯船に浮いている二本の竹の棒はなんなんだろうと思っていたが、いざ入ってみてようやく判った。
 この立ち湯、とっても深いのだ。
 155センチ程度の私の身長だと、顎を持ち上げないと溺れそう。
 だからこの二本の平行棒のような竹につかまるというか、それを浮き具のように脇の下に挟んで入浴できるようになっているのだ。

 立ち湯もやはり湯口は熱いので近づかないよう注意書きがある。
 でも湯船の中は至極適温。
 ただ、竹につかまっているのは不安定で、プールに入っているような落ち着かなさがあった。

 落ち着かなかったので最後はまた石段を下りて美人湯に入りに行った。
 何だか水の音がするからどこからだろうと、衝立というか壁の窓からのぞいてみると、ちょうどお風呂があるのは川沿いで、お風呂のすぐ横に滝があった。滝はあるけど目隠しや木々が邪魔でほとんど見えない。
 このお風呂から滝も鑑賞できたらもっといいのになという感想。

 脱衣所に戻るとちょうど次のお客さんがぬいでいるところだった。
 話をしてみると、やっぱり美人の湯とか、日本名湯百選などのうたい文句に惹かれて、入浴手形の一つを使うことにしたらしい。思わず同じだねーと笑いあう。


いこい旅館の入り口で売っていた温泉卵


 「次はできたら黒川荘に行きたい・・・無理だったら別のところを選ぶけど」
 いこい旅館を出て、宿の入り口で売っている温泉卵など買った後、風の舎で貰った黒川温泉の地図を開く。
 黒川荘はちょっと離れているし、風の舎では日帰りで旅館の駐車場は使えないって言ってた。そうすると、近くにある第3駐車場、第4駐車場、第5駐車場いずれかの公共駐車場に車を停めて歩くことになる。
 この時はね、まさかあんなことになるとは思わなかったから・・・。



3-19入浴手形の二ヶ所目は黒川荘へ続く


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