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◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉

6.阿蘇山に棚引く湯煙






 「あっ、パラグライダーだ」
 パパが言う。正面の丘陵に右に左に揺れながらゆっくりと降りていくオレンジ色のパラグライダー。
 やがて稜線に沿って三方に細い腕を伸ばした白い風車が何基も見えてくる。





 やがて阿蘇山の麓にちらりと可愛らしい電車が見えた。
 「南阿蘇鉄道だ」ってパパは嬉しそうに言うけど全然わからない。私は鉄道関係の知識は白紙に近い。
 さらに阿蘇山の中腹の辺りには雲とは違う白い煙が上がっているのが見える。
 「あれって湯けむりかなぁ」と今度は私。
 「多分今向かっているのがあのあたりだと思うよ」
 えっ、そうなんだ。じゃああの湯けむりは垂玉温泉地獄温泉か、あるいはその両方かなんだ。あそこに行けばきっとぼこぼこシューシューと温泉が湧いている。


右の画像、山腹に二本、湯けむりが上がっているのがわかる?


 阿蘇山は巨大なカルデラ型火山で、外輪山に囲まれた二重構造になっている。
 今走っているのは外輪山の内側の凹みの部分で、白川の水を引いた田園地帯に家がぽつぽつと建っているようなエリアだ。
 さっき見えた南阿蘇鉄道の電車の線路を渡って、阿蘇山本体の湯けむり上がる中腹目指して坂を登り始めると、道はさっきまでの直線や緩やかなカーブと異なり、思いのほかいきなり九十九折になり、どんどん山の中に分け入っていく雰囲気になった。
 ふいに正面に二本の細い滝が見えて道は右へ急カーブし、そこが垂玉温泉山口旅館だった。


垂玉温泉山口旅館の道向かいにある滝。この時はまだそこに露天風呂があるって知らなかった。






1-7垂玉温泉山口旅館へ続く


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