子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 桜の古都巡り*京都観光旅行記 > 4-6行き当たりばったりで下鴨神社

◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

6.行き当たりばったりで下鴨神社






 朝早くから動いていたのでまだ9時45分。
 京都駅を経由して南の伏見方面へ移動するのはまだ早いと思って、もう一か所寄っていくことにした。
 晴明神社が比較的小ぢんまりとしていたので、どこか大きいところがいいかもしれない、そんな単純な理由で次の行先は下鴨神社になった。一応二日目に時間切れで行かれなかった南禅寺と迷ったのだが。
 ううん二日目の昼過ぎまでは計画通りに回っていたのに、以降だんだんと行き当たりばったりに。





 京都には下鴨神社と上賀茂神社の二つがあり、両方とも賀茂氏の氏神を祀るとても古い神社で、もしかしたら京都で最も古くからある神社かもしれないと言われている。
 賀茂氏は鴨氏とも加茂氏とも記し、京都の山城地方の豪族で始祖の賀茂建角身命は神話の中で神々に名を連ねる京都の守護神。同じ賀茂氏でも、上賀茂神社は賀茂、下鴨神社は鴨の字を使っている。
 下鴨神社は通称で、正式名称は賀茂御祖(かもみおや)神社、賀茂川に高野川が合流し、何故か漢字が賀茂から鴨へと変わって鴨川となる場所に建てられた。
 方丈記で知られる平安時代末期から鎌倉時代はじめの随筆家 鴨長明はこの下鴨神社の宮司の一族に生まれている。
 また祇園祭、時代祭と並ぶ京都三大祭りのひとつである葵祭は下鴨神社及び上賀茂神社の例大祭だ。下鴨神社の神紋が双葉葵で、あおい=あふひ=会う ひ(神の力を示す)を表しているという。

 下鴨神社はとても広い。そして木々に囲まれている。木々に守られていると言った方が良いのか。
 ただ、境内の19棟が保存修理工事中で工事会社のシートを掛けられているのが雰囲気を壊してしまっていた。





 入ってまず賀茂斎院御所旧跡であった重要文化財の大炊殿(おおいどの)の建物。大炊殿は神様の台所でお供えを調理、盛り付けをする場として使われており、神社建築に今でもこの役割を持つ社殿が残されているのはとても貴重とのこと。
 大炊殿の庭は葵の庭別名カリンの庭と呼ばれ薬草園になっている。
 お供えや神事に使われる井戸も御井と呼ばれ重要文化財に指定されていた。
 大炊殿は有料で公開中だったが今日は先を急ぐ。

 正面に舞殿が、右手に朱塗りの楼門、左手に七つの言社(干支のお社)とその奥に賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)を祀った西本殿と玉依媛命(たまよりひめのみこと)を祀った東本殿が並んでいる。といっても今は建物の多くが工事中。
 言社は大国さんとも呼ばれ、七つの言社はそれぞれ大国主命の七つの名前それぞれの社が作られている。
 西本殿の玉依媛命は、賀茂建角身命の娘で別雷神(わけいかずちのかみ)の母。別雷神は上賀茂神社の祭神なので、いうなれば下鴨神社は父と娘を、上賀茂神社は孫を祀っていることになる。






4-7下鴨神社の白蛇へ続く


桜の古都巡り*京都観光旅行記 目次 | 子連れ温泉ガイド地熱愛好会HOME