◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

1.京都御所と寺田屋を諦める

　伏見稲荷を訪ねるのは二度目だ。
　子供たちは渋い神社仏閣を見て回ってもどれも同じに見えちゃうかなと思って、インパクトのある光景を見せたくて、この伏見稲荷を最終日の予定に持ってきた。
　私も伏見稲荷に初めて来たときはびっくりした。
　どこまでもうねうねと続く朱塗りの鳥居。
　まるで異世界に通じるような・・・

最終日　2013年4月3日(水)

　昨日が午後から雨で夜半まで降っていた。
　予報では今日の天気も芳しくないはずだったが、目が覚めて窓からビルの隙間の駐車場を見下ろしたら、地面は乾いていないものの日が差していた。
　旅行中の天気には恵まれるタイプなので、この分ならもう雨に悩まされることは無いだろう。
　今日は最終日。
　夕方7時には新幹線で東京へ帰る。

　さて本日の予定は本当は

• 京都御所
• 伏見へ移動して寺田屋
• 伏見稲荷

というルートだった。
　この計画の間間に、京都御所の前に晴明神社に寄るとか、稲荷駅近くの懐石カフェ蛙吉で昼食を取るとか、伏見から戻ってきたら新幹線の時間まで渉成園、東本願寺、西本願寺、東寺など京都駅からアクセスが容易な処に寄ることも考えていた。
　なお、懐石カフェ蛙吉は昨日ランチの予約を入れたので確定。
　蛙吉の予約の時間が決まってしまったことから寺田屋に寄る時間が厳しくなり保留。
　渉成園は二日目に既に見学したので削除。

　ところがここで誤算が一つ。
　誤算じゃなくて私の勘違いか、まあいいや。
　京都御所は明治維新で都が東京に移るまで皇居であった場所だが、現在は皇族及び国賓の宿泊施設となっている。
　通常は一般参観申し込みをハガキまたはネット等で行うが、春と秋に一般公開日が設定されていて、その日程は申し込み不要で見学することができる。
　2013年の春季一般公開は4月4日から4月8日の5日間で、私はてっきり旅程の最終日が含まれていると思い込んでいたのだが、残念ながら翌日からであった。

　そんなわけで昨日までは最終日はチェックイン後の荷物をどうすれば京都御所に行くのに都合がいいだろうなんてことをあれこれシミュレーションしていたが、全部無駄になってしまった。

　そしてその代わりに今日の午前中の予定がすぱっと空いてしまった。
　とりあえずレナが希望していた晴明神社に行ってみることにする。

　そうそうそれからもうひとつ新たな旅程が加わっていた。
　たまたま出張で関西に来ているパパが、帰る前に合流して一緒に夕食を食べようというもの。
　昨夜、京都駅の南側、八条口から徒歩3分の豆富・京料理 平林亭という店で午後5時に待ち合わせようというメールが届いていた。