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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

28.芸妓はんの後姿と金平糖






 円山公園の枝垂桜は一重白彼岸枝垂桜という品種で既に齢80歳を越えている。
 気が付くと枝垂桜の周囲は屋台だけではなくブルーシートを屋根代わりに花見をしているグループ客などもいる。
 「お腹空いたよ」とカナ。
 そうだよねぇ。鰻屋には入れなかったし、三色団子しか食べてないもんね。
 「屋台の食べ物を何か買う? さっき入口近くに焼きそばを売っている屋台があったよ。この辺にもあるかも」
 「食べる食べる焼きそば食べる」
 カナは焼きそば大好き。もしかしたら食べ物の中で一番好きかも。
 しかし焼きそば屋台に絞って探すとこれがなかなか見つからない。
 探しながら枝垂桜の反対側にぐるりと回って撮影しようとしたら、またハンカチが無いことに気付いた。
 「えっ、またぁ?」
 ごめんごめん。
 今度こそ戻ってこなくてもしょうがないと思ったが、またまた姉妹は息を切らせて探しに行ってくれた。
 なんか今日は大原の里の貴重品といい失敗が多い。気を付けないと。





 帰り道、先ほどの舞殿の辺りまで戻ってくると、ちょうど前方から小走りに傘を差して小走りに走ってくる女性がいた。
 島田髷に着物姿、堅気とは思えない男性に手を引かれて南楼門の方へ走り去った。
 うっわぁ、あれ、本物の芸妓さんかなぁ。





 かなり最初の西楼門近くまで戻ってきたところでレナが足を止めた。
 目の前には「京都のお菓子 こんぺいとう」と書かれた屋台。
 ビーズのようなパステルカラーでカラフルな金平糖が色別にプラスチックの入れ物に入れられて沢山並んでいる。
 「これ・・・買っていい?」
 100g 300円。量り売りだ。
 金魚すくいの時に金魚を入れてもらう紐の付いたビニール袋に蓮華で好きな金平糖を詰めていく。
 「もうそのくらいで100g超してるんじゃない?」と私が言うと金平糖売りの若いお兄さんは袋を量りに乗せて「まだ大丈夫」と教えてくれた。
 さらに100gぐらいになってレナがストップした後も、お兄さんはおまけをざらざらと入れてから封をした。


カラフルな金平糖



 これでレナは満足したが、カナの目的は焼きそば屋台ただひとつ。
 ・・・しかし、何故か焼きそば屋は見つからない。この辺だったはずと楼門近くできょろきょろ見回したがどうしても見つからない。
 おっかしいなぁと思ったが、はたと思い当った。
 シートを掛けられて畳まれている屋台が行きより増えている気がする。
 もしかしてもしかしたら焼きそば屋はもう店じまいしてしまったのでは?
 後からカメラの画像を確認したら、やはり西楼門から舞殿までの間に蒜山焼きそばの屋台が写っていた。
 やっぱり私たちが八坂神社を通って円山公園の枝垂桜を鑑賞している間にその焼きそば屋、店を閉めちゃったんだ。
 あーあ・・・。

 お腹空いたーお腹空いたーのカナのコールが激しくなったので、とにかく急いで祇園を離れよう。
 時間も時間だし、もう今夜は四条大宮のファミレスで夕食だ。
 流石に京都の神社仏閣を沢山回るとお財布の中身もさびしくなってくる。
 ファミレスで気兼ねなくお腹いっぱい食べたら、また明日の計画を練ろう。
 明日は京都旅行最終日。






4-1京都御所と寺田屋を諦めるへ続く


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