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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

13.渉成園逍遥











 渉成園は庭園なので入場時に拝観料ではなく寄付金を募る。
 寄付金と言ってもほぼ強制徴収で、おひとり様500円以上。この500円は庭園を維持するために使われるもので、まあ入園料と思えば良い。
 昨日からあちこち回った神社仏閣では、ほぼ必ず小中学生料金と言ったものが定められていたのだが、渉成園は単純に一人500円以上と入口にあったので、三人で1,500円を払ったらあらお子さんは半額でも良かったのにと言われてしまった。
 といっても、定められた入場料と違って寄付金という名目だと、一度出したものを引込めにくいのは日本人のさがだと思う。
 結局1,500円払って、立派なパンフレットを三冊頂いた。
 他の神社仏閣では一枚の紙を三つ折りにした説明書を渡されるので、私はそれをパンフレットではなくリーフレットと呼んでいるが、渉成園のそれはA4版の上質で厚みのある紙を使用した20頁以上もあるフルカラーの立派なパンフレットだった。庭園の建築物・景物などを紹介したものと、主に植物を紹介した四季のうつろいと書かれたものの二種類があり、写真集と言っても良い出来だ。





 パンフレットの中に庭園の紹介とともに簡単な順路が示されている。
 カナはこれがいたく気に入ったようで、さあこの順路の通りに回ろうと私たちを先導した。

 枝垂れ桜が一本ある先はパズルを組み合わせたような高石垣になっていて、順路は石垣に沿って左だ。
 角を曲がり多種の花が植えられている通路を通って小さな門を潜ると、ようやく園内だ。

 渉成園は池泉回遊式庭園であり、園内の東南側に印月池という大きな池が作られているが、最初の見どころは北側にある小さめの池と臨池亭及び滴翠軒という池に縁側を張り出させた建物だ。
 それから池から流れる小川に渡された小さな石の橋を渡るのだが、この辺りは本当に気持ちの良い場所だ。
 緑の芝と満開の桜、まだ開花には早い緑の菖蒲、さらさらと石橋の下を水は流れ、日差しは降り注ぎ、時折水面に落ちた薄紅色の花びらがきらきらと光を反射する水面を回りながらゆっくりと流れていく。
 ここに立っているだけで渉成園に来てよかったと思う。






2-14渉成園逍遥続きへ続く


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