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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

21.金閣寺リーフレットのハングル文字











 金閣寺の入口は仁和寺や龍安寺とは異なり、寺と言うよりも公園か城の入口のような雰囲気だった。
 黒門から総門までの参道は白い砂利道で総門の手前には小さな橋も架かっている。
 総門の先にもまだ砂利道は続いている。拝観料を支払う受け付けは随分と奥の方にある。
 総門と受付の間の左手には鐘楼があり、一撞き200円の札が立っている。どこでもこんなものなのかもしれないが、これを見たときに商業主義だなぁと思ってしまったのも事実だ。





 鐘楼を過ぎるとようやく受付だ。
 流石は金閣寺、受付も参拝客で行列している。
 拝観料を支払うと、チケットの代わりにお札が渡された。厚手の半紙のような紙に行書で「金閣舎利殿御守護」、その右に「開運招福」「京都北山」、左に「家内安全」「鹿苑禅寺」、下部に「福寿如意」としたためられている。
 ちなみに大人用と中高生用のお札は少しサイズが違い、書かれている文字も同じだが筆跡が僅かに違う。

 拝観料を払う先で金閣寺のリーフレット(パンフレット)を配っているが、この配り方はお世辞にも良いとは言えない。
 窓口からものすごい速さでリーフレットを並べ、それを見学客が自分で取っていくシステムだが、並べ方はまるで汚れたものでも放っているに等しく、とうてい宗教施設の配り方とは思えず鼻白んだ。





 そういえば金閣寺のリーフレットは以前から一部で問題視されていた。
 日本語と英語の説明が入っている観光施設のパンフレットは非常に一般的なものだし、最近は特に韓国など朝鮮半島で使用されるハングル文字、中国で使用される漢字を簡略化した簡体字の入ったパンフレットもよく見るようになったが、金閣寺のリーフレットの場合は表紙の一番目立つところに日本語の「金閣 鹿苑寺」ではなくハングル文字の題名が入っていて、そのリーフレットを見た観光客、特に海外からのお客さんがが「へえー、有名な金閣寺って実は韓国のお寺だったんだ」と誤解しかねないしろものだった。
 私も初めてtwitterでそのリーフレットの画像を見たとき唖然としてしまって、それから今まであまり気にしていなかった駅や観光地のハングル文字や漢字の簡体字を行き過ぎだと感じるようになった。

 [こちらに新旧の金閣寺リーフレットの比較画像があるので良かったら見てみて下さい ⇒【画像あり】現在の金閣寺のパンフ(保守速報2013年04月13日08:03)  上が私が金閣寺を訪問した時に貰ったものと同じリーフレット、その下の方に上よりは少し小さく以前のハングル文字入りの金閣寺リーフレット表紙の画像があります]

 いろいろな意見はあると思うが、どんなやり方にもメリットとデメリットはあって、メリットよりデメリットが大きければしない方が良いと思うし、また誤解を与えるような記載もやめた方がいいと思う。

 そのうえで、パンフレット上の細かい説明文にハングルや簡体字を併記することは理解できるが、駅やバス停の表示、看板、パンフレットの表紙の題字などにはハングルも簡体字もまったく不要だと思っている。
 だって書いてあるのはほぼ「固有名詞」「入口・出口」「改札口」程度だよ。加えてせいぜいが「東西南北」と「中央」を追加するぐらい。中国・韓国人より日本人+欧米や中国・韓国以外のアジア人の合計利用客の方がずーっと多いのだから、ごちゃごちゃいろんな文字で書いてあるより日本語+英語+ユニバーサルデザインのマーク等で一目でわかるようにした方がいいのは当たり前。

 使いにくい、わかりにくいと感じたら、個人で気づいたときにちょこちょことでも伝えた方がいいみたい。
 こうして金閣寺のリーフレットもデザイン変わったわけだし、たとえ大勢が不便だなと思っても言わなければ気づいてもらえないこともあるから。

1-22金閣寺と銀閣寺へ続く


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