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子連れ旅行温泉日記
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草津温泉と渋温泉*真夏の外湯巡り
> 2-22ひしや寅蔵のお風呂探検
◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り
22.ひしや寅蔵のお風呂探検
どうぞごゆっくりと女将さんが姿を消してから、まずは浴室の探検に出かけた。
部屋の前にある階段を下りると、そこは日帰り温泉かと思うようなゆったりした造りのスペースになっていて、二つ並んだ浴室は、緑の暖簾が延寿の湯、赤の暖簾が和多の湯。
今は延寿の湯に女湯の、和多の湯に男湯の札が下がっているが、女将さんが言うには源泉が違うので明日の朝には男女を入れ替えるとの事。泊まる
ひしや寅蔵
に複数の源泉が引かれていると知らなかったのでそれだけでかなり嬉しかったりする。
上の3枚が延寿の湯、下の2枚が和多の湯
中ものぞくと延寿の湯は手前に決して小さくは無いタイルの浴槽、奥に半露天風呂的な立派な岩風呂があった。これは結構凝っている。
隣の和多の湯は延寿の湯に比べれば大人しいデザインだが、やはり浴槽は二つある。贅沢な作りだ。
この二つの浴室は年季が入っていた。
綺麗で絵になると言うよりは年月がこびりついているような感じで、それはそれで好感が持てる。タイルが剥がれていたり、色が染みついていたり。
貸切露天風呂へ行くには浴室前のスペースからサンダルに履き替えて外に出る。
そこはちょうど部屋から見下ろしていた中庭で、思わず自分の部屋の窓を探して上を仰いでしまった。
下駄箱でなく三和土に用意されたサンダルも大小一組みずつで何だか私たち夫婦に合わせて置いてくれたようだ。
暖簾を潜ると通路があってもう一つ暖簾。このちょっとした道行きがまた期待させる。
貸切風呂は先に写真で見ていた通りだったが、それでもやっぱり驚く。
渋温泉の旅館が寄せ集まっているまさに中心地で、しかも普通は小ぢんまりと作りそうな貸切風呂にこれだけ贅沢な趣向を凝らしていることに。
十分な大きさの岩風呂が三つ。
周りは囲まれているが庭木が多く植えられていて塀の圧迫感のようなものは感じない。
幕末に調査指導に見えた佐久間象山がひしや寅蔵に泊り、ここに入浴したそうな。その所縁から象山風呂と呼んでいると言う。
さて宿のお風呂はどれも入るのが楽しみだが、まずはせっかくの渋温泉だから外湯巡りから始めよう。
何しろ9つもあるのだ。
全部回らないと満願成就しないのだ。
2-23渋温泉九湯巡り
へ続く
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