子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 草津温泉と渋温泉*真夏の外湯巡り > 2-3草津温泉外湯 関乃湯

◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り

3.草津温泉外湯 関乃湯






 地元の方なのか業者の方なのかわからないが、きりっとしたおばさんが立っていて、私をじろっと見た。
 そして清掃道具を持ってすたすたと中に入り、既に入浴している人たちに声を掛けて回っている。
 「清掃時間だよ。あっ、上がるのはそんなに急がなくていいから」

 頭の中が真っ白になって立ち尽くす私。
 白旗乃湯独占湯船のことだけ考えて苦手な早起きをしたのになんてタイミングの悪さ。
 ぼーっと突っ立つ私にその人は「待ってたって無駄だからね」と冷たいお言葉。

 清掃時間とか確認していなかった自分がいけないんだけど、なんか立ち直れない。


白旗の湯の利用時間は午前5時~午後11時。
但し5時半~6時半位までは清掃時間と書かれている。



 気を取り直したのは、湯畑周辺の他の外湯は同時刻に清掃しないだろうと思い当ったから。
 そうだ、千代の湯へ行ってみよう。千代の湯も湯畑から近い。

 多分このあたり・・・と適当な角を曲がる。
 少し歩いて自分の方向音痴さに改めてため息が出た。
 この道、違うわ。千代の湯は湯畑周りから曲がってすぐのはず。こんなに歩いても見つからないはずはない。
 何だかまださっきのショックが尾を引いているよう。
 早朝の温泉街は本当にひと気が無い。





 しばらく行くと鋭角の曲がり角があり、そこを曲がると湯畑に戻れそうだったので曲がった。
 するとその道に小ぢんまりとした外湯を見つけた。関乃湯だ。

 やっと何となく土地勘が戻ってきた。
 関乃湯も湯畑から近い。だけどうまいこと町並みに溶け込んでいるし、規模が小さいから気付かない人も多い。
 それが昨日の草津温泉感謝祭の派手な暖簾がまだ各外湯に下がっているものだから、今日は思いっきり自己主張している。


関乃湯



 これも縁だから、関乃湯に入っていくかな。

 本日初のお風呂だぞっと思いながら戸を開けた。
 誰もいない。
 前に来た時は地元の人が二人いらした。

 関乃湯は脱衣所も狭いし浴室も狭い。
 もともと狭い隙間に建てたような感じで、浴槽も長方形でなく長い三角形の頭を落としたような変形四角形だ。
 建物も年季が入っていて、本当に外湯らしい外湯。小奇麗な新しいお風呂を望む観光客向けじゃない。

 ただそこにお湯があるだけの幸せ。
 湯畑源泉のそれは、ほどよくマイルドで適度にぬるめ。白旗じゃなかったけど独占感も味わえてよかった。





2-4草津温泉外湯 千代の湯へ続く


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