1.ゆ宿大蔵の樋の湯の花
草津温泉には19の外湯がある。
大滝の湯や
西の河原露天風呂や
御座乃湯や各種旅館の日帰り入浴と異なり、それら外湯は地元住民の生活の場の一部であり、入浴料も設定されていない。
多くの温泉地で無料の外湯は地元の人たちにとって招かざるトラブルもまた招いてきた。誰もがマナーを守って利用するとは限らず、またマナーを守っているつもりでも、キャパシティを超える入浴客がいれば地元の人にとってはストレスだ。
無料の外湯が沢山あることが観光の目玉のひとつであった草津温泉だが、ある時期を境に観光客向けとそうでない外湯を明確に分けるようになってきたような印象がある。
白旗乃湯と
千代の湯と
地蔵乃湯。
ランドマークである湯畑から近く、それぞれ異なる源泉を使うこの三つが外湯代表としてクローズアップされ、残る16の外湯はガイドブックや観光地図から目立たないよう姿を消した。
で、朝に弱い私が5時ごろ目覚めたのは、多分昨夜白旗の湯の前で、草津温泉感謝祭の係りの仕事をしていた女性に早朝の白旗乃湯が空いているって聞いたからだと思う。
湯畑、万代鉱、煮川、地蔵と来たらやっぱり白旗源泉にも入らないとねぇ。
いつ行ってもあそこは混んでいるし。