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◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り

19.草津温泉外湯 地蔵の湯






 ゆ宿大蔵の横の急坂を登りながら
 「煮川、どうだった?」
 「すっげー熱かった」とパパ。
 「熱いの好きでしょ?」
 「うんまあ」
 「さっきの御座之湯はいまひとつって思ったの、判ったでしょ」
 「わかった、わかった、わかりました。煮川乃湯でこれが本当の草津温泉だってよーくわかった。煮川乃湯はいい。気に入った」
 「じゃ、次、地蔵の湯も行っとく?」





 地蔵乃湯は草津温泉の外湯の中でも比較的大きな施設で、白旗乃湯千代の湯と並んで広く観光客にも公開されている。
 裏を返せば残る16の外湯は公開状態が微妙ということだ。
 ともあれ地蔵乃湯は観光客の利用も多い。2004年に初めて訪ねた時はまだ古い建物だったが、2年後に来た時には立て替えられてぴかぴかになっていた。
 湯畑から見るとちょっと奥まったところに位置しているが、正面の足湯にはいつも誰かがいて人気のある外湯になる。

 そして地蔵の湯と言えば時間湯
 一般観光客向け時間湯はもう一つの外湯 千代の湯で受け付けているが、この地蔵の湯の時間湯は昔ながらの方法で草津温泉専門の湯治を行う施設で、今も現役だ。





 草津の外湯はほとんど入り口から男女別だが、ここは大きな暖簾を潜った先で男女別に別れる。奥が女湯だ。
 やっぱりここは混んでいて、この時も数人先客がいた。
 半分は観光客で、半分は地元の人のようだ。

 お湯は真っ白に濁っている。
 ここは脱衣所が別ではなく浴室の中に脱衣棚が作られているので、湿気が気になるが浴室全体は広く感じられる。

 あっつーい。
 地蔵の湯も本当に熱い。さっきの煮川乃湯とあまり変わらない。いやいや煮川より多分熱い。
 新鮮な粉っぽい硫黄のにおいが強く、入るとじんじん肌を突き抜けて浸みこんでくるような気がする。

 天井を見上げてふーっと息を吐くと、どこからともなく掛け声が聞こえてきた。
 「揃って三分~」
 「おーっ!!」
 「改正の二分~」
 「おーっ!!」

 あっ、時間湯の声だ。ちょうど通路を挟んで向かいで時間湯をやっている時間帯なんだ。

 「チックリ御辛抱~」
 「おーっ!!」

 この辺がなかなか辛いんだよなぁ。

 最後に「ありがたーい」の掛け声を聞いて私も地蔵の湯を上がった。
 草津温泉のありがたさに感謝しながら。


この時の地蔵の湯は混んでいたので、お風呂の画像は翌日清掃後に撮影させてもらった。



 二つ熱めの外湯を回った後は、涼みながら湯畑まで歩いた。
 もう雨は止んでいる。空はどんよりというほどではないが曇ったままなので、またいつ降ってきてもおかしくない。
 湯畑前の頼朝という店で温泉卵を買った。
 プラスチックのカップ付きでその場でも食べられるが、宿に持って帰ってゆっくり食べた。





1-20ゆ宿大蔵の貸切風呂へ続く


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