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◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り

9.温泉女神との邂逅











 でも誰も入っていないならと思い、中の写真だけでも撮らせてくれないかとお願いすると、快くどうぞどうぞと言ってくれた。

 中に入ると脱衣所にも女神様を迎える飾り付けがなされている。
 カラフルな模造のお花や吹き流しのようなものが沢山天井から下げられている。
 浴室はさすがにそのままだった。シンプルな長方形の浴槽があるだけで、でもちゃんとお湯は入っている。





 道の駅に行っているパパに、どうもお祭りがあるらしくてお風呂に入れないと電話しようとしたが、通じない。
 何度も呼び出し音を鳴らしてみたが全然出ないのでおかしいなぁと思ったら本人が前から歩いてきた。
 「なんかね、お祭りで今日は入れないみたい。これから女神様が来るって」
 「女神様?」
 パパの頭の中も?マークでいっぱいになったみたいだ。
 さっきのおじさんにもらったうちわを見せると、そこには草津温泉感謝祭の文字と、奈良時代あたりの貴族の衣装を纏いお雛様のような頭飾りを乗せた第六十八代女神の女性の顔写真があった。
 「この女神様がまさに今ここに向かっている所みたい」
 「えっ?」
 と、思っているうちに女神様が到着した。





 女神様は四人の巫女の少女を従えて、おつきの白い衣装の男性に赤い和傘で守られてしずしずと躑躅の湯の前に現れた。
 姿はうちわの写真の通り。
 うわー、本当に女神様だ。

 草津温泉感謝祭の女神様はしずしずと何やら儀式を済ませ、外湯の正面で記念撮影をし、それからまたしずしずとその場を後にした。
 このまま歩いてどこかへ向かうのかと思ったが、躑躅の湯の近くの空き地に女神様専用車両が停めてあって、それに乗り込んで去って行った。
 この車両が二人乗りのピックアップトラックの後ろにビニールの屋根を付けたような車だったので目が点になってしまった。
 「女神様っていうのだから牛車か籠でないと駄目だろう」とパパが苦笑していたが、実際昔は牛車を使っていたらしい。
 現在のそれは後ろに女神献湯とペイントされた車だが。





1-10地蔵の湯を引くゆ宿大蔵へ続く


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