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◇◆草津温泉◆◇
子連れでスキーと共同浴場

8.赤ちゃんと時間湯










 部屋に戻ると地蔵の湯時間湯組はいなかったが、千代の湯組は揃っていた。
 さらにお客様三名。
 ポパイさん、オリーブさんご夫婦と、生後5ヶ月のハルちゃん。
 義満さんが満面の笑みで、さっき30分も抱っこさせて貰ったんだと自慢した。
 パパがオリーブさんに頼んでちょっとだけハルちゃんを抱っこしていた。
 あーっ、いいないいな、私もー。
 抱っこさせて貰うと頼りない軽さ。ああ、カナもレナもこんなときがあったな。
 ハルちゃんはご機嫌で目が合うときゃっきゃと笑った。
 うー、可愛い。

 オリーブさんたちはこの後千代の湯の時間湯に行き、そのまま帰るのだそうだ。
 えっ、ハルちゃんも時間湯に入るの?
 「乳児湿疹があるので湯長さんに相談したら入らせてもらえると言うので・・・」
 確かに時間湯は何が何でも熱い湯に入るというものではなく、その人その人に合わせた温度に調節してもらえるものだが、それにしても0歳児でも時間湯ができるというのは初めて知った。驚きだ。
 「でもハルちゃん、湿疹があるようには見えないけど」
 「顔には出ていないんですけど体の方に・・・」
 心配そうにオリーブさんが言う。
 そういえばカナは皮膚のトラブルは何もなかったけれど、レナは生まれたときから皮がむけたようになっていて、それがそのまま乳児湿疹に移行し、さらに軽いアトピーに移行したっけ。
 0~1歳当時は温泉に連れ歩くと、良くなるというよりむしろ背中が真っ赤になってしまうことが多かった。泉質や循環湯のことなど何も考えずにあれやこれや入れていたせいかもしれない。
 でもたまに赤くなった肌が一回でぴたりと収まる温泉なんかもあった。これこそが温泉の効果だと驚いたものだ。
 そんな彼女も2歳を過ぎる頃には自然とアトピーが収まってしまった。今も呼吸器も肌も姉と比べれば弱い方ではあるが、何も困ったトラブルはない。顔も背中もつやつやで綺麗なものだ。
 ハルちゃんの湿疹も一時的なものだと良いけれど。
 ほんの5分程だったけど、オリーブさんたちに会えて良かった。
 地蔵組はすれ違いでついに会えなかったと言っていたから。

 これは後から義満さんに聞いた話だが、結局ハルちゃんは時間湯に入れなかったそうだ。
 何でも、入湯前に浴室の神棚に向かってお祈りをするのだけど、そのときパンパンとみんなが手を叩いたら吃驚して泣きやまなくなってしまったとか。
 仕方がないのでお父さんのポパイさんがハルちゃんの面倒を見て、オリーブさんだけ時間湯体験したそうだ。前回6月に草津に来たときは、オリーブさんはまだハルちゃん妊娠中でポパイさんだけが時間湯をしたから、今度はポパイさんが諦めたんだって。

共同浴場 喜美の湯



 時間湯組が千代の湯に向かった後、私たちもお風呂に行くことにした。
 子どもたちのスキーに一日付き合ってくたくただったので、時間湯に行く気力は無い。
 お気軽に、お手軽に、近所の共同浴場喜美の湯へ。
 今日も喜美の湯は貸切だった。
 誰もいない浴槽に身を沈めると、足が疲れ切って棒のようになっているのがよく判った。

 喜美の湯の帰りにスーパーに寄った。
 草津にはもくべえというスーパーと大津というスーパーがある。
 大津は数ヶ月前にできたばかり。
 週末湯治ですっかり草津に詳しくなった晶ちゃんやだださんが言うには、草津は群馬県にしては物価が高く、野菜類はさほどでもないが、肉や魚はかなり割高なんだそうだ。
 今夜はだださんとパパが夕食を担当している。
 だださんが既に昼間からカレーを一鍋煮込んでくれたので、あと二つほど鍋がほしい。
 モツの鍋と醤油の鍋・・・肉と野菜と調味料を買って、両手に袋を下げて宿に戻った。



何度も来ているけど、やっと浴室がクリーンに撮れたぞ


窓、壁、天井


源泉が一度ここに貯められてから浴槽に流れ込むようになっている




2-9酒と鍋とアイスの日本酒掛けへ続く


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