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晩秋の草津旅行記

4.百年石の製作体験










 さて、この草津番屋と書かれた入り口を入って直ぐ左手に、百年石制作小屋がある。
 寒い外からドアを開けて中に入ると、日当たりの良い小屋の中はコートでは暑いくらいだった。
 早速係りのおじさんが近づいてきて、やりますか?と聞いてくる。
 長いテーブルが二つ置いてあり、その上には汚れた新聞紙と筆とペンキ。
 既に幼稚園児ぐらいの男の子を連れた一組の客がいて、制作の真っ最中。
 足下の箱に、手の平サイズに砕かれた石灰の石がある。元々板状だったものを適当に砕いたと見えて、両面はほぼ平ら、形は台形だったり三角形だったり大きさもさまざまだ。
 百年石制作というのは、この石灰の固まりにペンキで好きな文字や絵を描き、乾いたら強酸性河川、湯川に三日ほど漬けておくというもの。三日後にはペンキでぬられた箇所を除き綺麗に表面が溶けるので、印鑑のように書いたものが浮き出てくる。
 制作費は無料。
 完成したら係りの人がニスを塗って仕上げてくれて、宅配便で送ってくれる。
 つまり体験費用はこの、石を自宅に送る送料だけだ。
 もちろん自分で取りに来ればタダなんだが、制作小屋の方でもいつまでも置いておくわけにはいかないので、1~2週間で引き取ってくれない場合は郵送でお願いしますと言われてしまう。

草津百年石の制作体験小屋


百年石制作に必要な道具


見本に陳列してある完成した百年石



 カナもレナも気に入った石を選ばせてもらった。
 早速座って好きな絵を描き始める。
 下書きは鉛筆で。鉛筆の線はどうせ溶けてしまうので、何度でもやり直しがきく。
 親としてはオリジナルな絵を描いてほしいところだが、子どもたちはいつもそのとき自分たちがはまっているキャラクターを描きたがる。
 まあ自由にどうぞ。
 今回はポケモンだった。
 見ているうちに自分もやりたくなってきたので、どうしようかなと思っていたら、パパがどうせなら表札を作ればと提案してくれた。
 うーん、まあ自信がないけど好きなように作ってみようかな。

 カナの作業は早く、ちゃっちゃと終わらせてしまった。
 レナはマイペース。細かく周りに花など描き込んでいる。
 私も後からスタートしたので遅い。
 画材には筆と先を削った割り箸のようなものがあるが、筆はどれもばさばさになってしまっているので、習字みたいには巧くいかない。
 表札は緑で書いて、銀で縁取りした。
 完成が楽しみだ。
 この百年石制作というのは、この品木ダム水質管理所の職員が思いついた企画だそうだ。
 草津ならではのオリジナル体験と言うことでとても良いアイデアだと思う。
 ここでたっぷり30分も遊べてしまった。







絵付けの完成した百年石。右がカナ、左がレナ。これから三日掛けて表面を溶かす。




2-5環境体験アミューズメントへ続く


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