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草津温泉・時間湯体験旅

7.白濁した地蔵の湯










 共同浴場の地蔵の湯は、前回の草津旅行でも訪ねている。
 暗くなりかけた夕方の訪問で、先客の方たちがみなにこやかに挨拶してくれたことが印象に残っている。
 あのときの建物は取り壊され、今年になってから建て替えられた。
 ぷくぷくと湧いている地蔵源泉の向かいに、木の香りも芳しい湯小屋が新しく建っていた。

 今日2度目の時間湯へ行く晶ちゃんとはここで別れ、共同浴場の中に入ってみた。
 入り口に靴はひとそろいしか無かったが、中の脱衣棚に持って入る人もいるようで、先客は数人いた。
 さらに私たちのすぐ後に、子どもを三人連れたお母さんもやってきた。

 脱衣所は独立しておらず、白旗の湯のように浴槽の周りに脱衣棚があるだけだ。
 一番先に目に付いたのはお湯の白さだ。
 まるで万座か白骨・・・いや、牛乳みたいに真っ白だ。
 地蔵の湯がこんなに白濁しているなんて、いったいどうしちゃったんだろう。
 「失礼しまーす」
 軽く頭を下げて入らせてもらう。
 洗面器でざぶざぶと掛け湯をすると、吃驚するほどぬるい。
 全然草津らしからぬ感じだけど、子どもたちと入るにはちょうどいいや。

以前地蔵の湯のあった場所は空き地になっていた


地蔵源泉


そして旧地蔵の湯の向かいにできた新しい地蔵の湯


木の板も真新しい



 以前の湯と膚がぴりぴりと反応して泡立つような感じは無い。
 むしろマイルドすぎるくらい。
 でも肌触りはとてもいい。
 何だか違う温泉に入っているみたいだけど、これはこれでいいか。
 私たちの後から来たお母さんも、ずいぶんぬるいんですねと驚いた顔をしていた。
 「源泉が止まっているのかしら?」という彼女に、常連さんらしいおばさんが底の方を探って、
 「あら、さっきまでは出ていたのに今は止まっているみたい。建て替えてから不調なのよ」と教えてくれた。

 もうとっくにパパは上がっているだろうと外に出ると、意外にもまだだった。
 子どもたちときょろきょろと源泉の周りを探していると、やっと出てきた。
 「お湯、少なくなかった?」
 「別に・・・すごくぬるかったけど」
 「男湯はぬるい上にお湯が半分しか入っていなかったんだよ」
 そりゃまた残念だね。
 パパは特に熱い湯が好きなのに。



まるで万座温泉なみに白濁した草津の地蔵の湯




1-8独自源泉の扱いに疑問を抱くへ続く


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