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◇◆秋の北志賀小旅行◆◇

2.快晴・やまびこの丘公園とダリア




 朝風呂は行ったよ、もちろん。
 パパが行くからと言うから眠い目をこすりつつ起きて、昨日お風呂からリンゴが見たいと言っていた子供たちも誘ったけどこちらは眠気に勝てず、なんだかんだで遅くなってしまって慌てて行ったらもうパパは上がったところだった。

 そういえば昨夜はベッドから落ちたのも若干一名いたっけ。

 夜寝る前には大人だけは例のクワハウス木島平こと木島平温泉観光ホテルの内風呂に行ってきたけど、こちらは流石にクワハウスと名前をつけるだけあって少しだけ凝っていた。
 打たせ湯とかジャグジーとかね。
 シャンプーは馬油のだった。
 スキー帰りに寄るにはいいんでない?
 天然温泉じゃないけどさ。

 そうそう流石に夜にはクワハウスのバリケードは撤去されて、脱衣所、浴室の電灯もついていた。


二日目 2008年10月18日(土)


 今日の予定はもう決まっていた。
 パパと相談して昨日決め、今朝、子供たちに発表していた。

1番目
 やまびこの丘公園&望郷にこにこファームに行き遊ぶ(パパは本当は望郷にこにこファームで農業体験がさせたかったらしい)

2番目
 温泉に入る

3番目
 果物狩りをする(子供たちの希望はぶどう狩り)

4番目
 お土産を買って帰る
 以上。

 本当は近場に夜間瀬あけび工房という施設があって、そこで湯飲み・茶碗などを作る陶芸体験もできるようなので、ちょっとこんなのも面白そうと思ったのだが、スケジュール的に難しいので諦めることにした。
 というわけで、木島平温泉観光ホテルをチェックアウトしたら、早速やまびこの丘公園に向かってみよう。

 やまびこの丘公園は高社山山麓にある木島平村の村営公園で、イングリッシュガーデン、ダリア園、風の城という複合遊具、芝生広場、そしてレストランなどがある。
 また、望郷にこにこファームはやまびこの丘公園に隣接した牧場を中心とする循環型農業施設で、ふれあい牧場やバーベキュー広場などがある。
 この二つは入場料大人200円、子供100円掛かるが、一度払えば両方の施設を利用することができる。

 木島平温泉観光ホテルから観光交流センターたかやしろまで出てきてしまって、行きすぎたことに気づいた。
 もう少し手前を曲がらなきゃならなかった。
 看板や表示板というのはこう、多くの観光客が進んでくる方角に向けてしか設置されていないことが多いので見落とした。

 滅茶苦茶いい天気。
 昨日も夕方はすっかり曇っちゃったし、朝も快晴とはいかなかったけど、今日はもう空が真っ青。青インクを流したみたいだ。

 駐車場に車を停めて・・・あっ、すごーく大きなカボチャがあるね。
 えーと、望郷にこにこファームの場内案内看板がある。
 ジャム・アイスクリーム工房、炭焼き、総菜工房、ふれあい動物、パン・うどん工房、パークマレットゴルフ場、バーベキュー、収穫体験、ローラースキー・・・へぇ、いろいろできるのね。

 受付で入場料を払うと、オレンジの丸いシールをくれた。
 これを自分の胸にぺたっと貼ると、入場料を払った証拠になる。

 私たちはのんびり歩いて遊具のところまで来た。
 人はほとんどいないし、空は広くて青いし、赤く染まった紅葉の山がうすぼんやりと見えて、本当に最高の環境。
 何だかちょっと日本離れした印象。イングリッシュガーデンとか作っちゃうの、判るなぁ。

 残念なことがあるとすれば、あちこち造成中で大きなトラックが行ったり来たりしていることぐらいかな。
 このやまびこの丘公園、まだまだ広がる予定なのかもしれない。

 さて、子供たちは遊具を見つけると、ぱーっと走って行ってしまった。
 滑り台やターザンロープなど。楽しそうだね。

 大人はさっき受付で教えてもらったダリアを見に行くことにした。
 今、まさに見頃なんだって。

 遊具のある丘を降りて、紅葉した木を見上げ、欧風の作りのレストランの横を通り、水辺を過ぎると、一面のダリア畑。

 手の平よりずっと大きいダリア、小さくて沢山のダリア、赤いの白いの桃色の黄色いの紫の、斑入りのや縁取りのも、コスモスみたいなダリアや蓮の花みたいなダリアも。
 手入れもよく行き届いていて、好感の持てるダリア園だった。
 しかし、いい気持ちでダリアの中を散策していると、どこからともなくぞろぞろと50人ほどの集団客がやってきて、いきなり辺りは騒がしくなってしまった。



 遊具で遊び飽きたカナとレナは今度はムーンカートとかいう乗り物を見つけて乗っていた。
 足のペダルで進み、手のリングで向きを変えられるよう。
 二人が乗っていると他にも興味を持った子供たちが集まってきて、いつの間にか仲間が増えていた。

 ところでこのとき、暑くなってきたカナはベロアのフードパーカーを脱いで、さらに長袖Tシャツも脱いでしまった。
 レナも真似して脱ごうとしたが、今朝ほどキミはごろごろして嫌だと言って長袖Tシャツの下に着せたタンクトップを脱ぎ捨ててしまったじゃないか。
 キミはパーカーは脱げても長袖Tは脱ぐわけにはいかないよ。
 「えーっ」
 えーっと言っても駄目。

 しかし10月も後半の長野の木島平でタンクトップとは、やはり地球温暖化だな。

 お昼は先ほどダリア園に行く途中に通ったレストランやまびこで。
 しかし、11時を5分も過ぎているのに入り口は硬く閉まったまま。

 さっき通りがかりにパパが従業員に聞いた話では、11時開店だと言っていたよ。
 もう11時過ぎてるよ!
 やっぱりどうにもやる気のない木島平なのであった。

 私たちが入り口からのぞいているのに気づいたのか、ようやく従業員がドアを開けてくれた。
 天井が高く三角屋根のレストランはなかなか良い雰囲気だった。
 それに各テーブルに綺麗な花が飾ってある。
 北信州のこの辺り、昨日の竜王ロープウェイのレストランもそうだったけど、とても花の飾り方が巧い。決して造花なんか使わず、草花をまとめて洒落た雰囲気にしてある。
 昔から思っていたけど、道路を走っているだけで沿道にコスモスが揺れていることが多いし、長野の人は花が好きなんだと思う。

 せっかく天気も良いので、外のテーブルで食事することにした。
 パパは地元野菜を使ったピザ。
 私はツナパスタ。
 レナは何故かケーキセット。
 カナはパパのピザをつまんでいた。

 食後はまたターザンロープやムーンカートで少し遊び、きりがないので適当なところでパパがきりあげさせて、隣の望郷にこにこファームへ移動した。



 望郷にこにこファームの目印は、二つ並んだサイロだ。
 しかし、左手のサイロ、何で屋根がつぶれているんだろう。
 正面からはよく判らないが、裏へ回ると一目瞭然。
 空からUFOが落ちてきて衝突したんだろうか?

 サイロの周りには、ヤギとヒツジを囲った柵と、ブタの親子を囲った柵があった。
 当然子供たちは餌やりに走る。
 クローバーなどの草を摘んできて差し出すと、ヤギもヒツジも食べる食べる。
 ヒツジは5匹ぐらいいるが、ヤギは一匹だけ。
 そのヤギが凶暴で、ヒツジが餌をもらっていると頭突きしてくる。
 何故かレナがヤギを担当してヒツジから引き離し、カナがせっせとヒツジに餌をやっていた。

 ヤギとヒツジの相手をしていると、ブタの柵の方から歓声が上がった。
 年輩の観光客たちが、柵の近くまで寄ってきた子ブタを見て上げたものらしい。
 5匹の子ブタは奥の方にいてなかなか出てこなかったのだが、ちょうどこのときお散歩していたのか、歩き回っていた。
 しかし、すぐにまた奥の方に引っ込んで、一匹が寝そべると、次々その隣で横になって目をつぶってしまった。

 これだけしか書かないと、望郷にこにこファームの方はちょっとしかいなかったようだが、実際はパパが呆れるほどに何時までも餌をやっていた。
 ようやくにこにこファームを後にしたのは1時半。
 やまびこの丘公園と合わせてまるまる4時間いた。
 それだけ楽しかったってことだね。



 次に寄る温泉はもう決めていた。
 本当は源泉に拘った極上温泉・・・がいいに決まっているんだけど、あんまりそういうところを極めるとパパが子供をだしにムッとするし、まあ一般受けしそうで、何より快晴の今日にふさわしいところを選んでみた。

 よませ温泉遠見の湯。
 馬曲温泉ほどでは無いけれど、絶景露天風呂で知られている。
 やっぱり北志賀周辺だけあって、スキーの帰りに寄る日帰り温泉のイメージが強いが、そうであればなおさら、混雑が分かり切っているスキーシーズン以外の時に入ってみたかった。
 まあとにかく泊まった木島平温泉観光ホテルが非温泉だっただけに、天然温泉ならどこでもいいやという気になっていたのも確かである。

 しかし昨夜相談したとき、パパはあまりいい顔をしなかった。
 「また竜王方面?」
 昨日の竜王ロープウェイの印象がいたく悪かったらしい。
 「いいじゃん、竜王経由で信州中野に出て帰ればいいんでしょ?」
 「・・・まあいいか」
 私は何とか納得させた。

 で、その、よませ温泉遠見の湯だが、パパがこの辺だろうという403号線が大きくカーブしている所に来ても、それらしいものが見つからなかった。
 もう一度地図を見る。
 カーブの下じゃなくてカーブの上っぽいよ。
 近道に狭い急坂を昇ると、遠見の湯と日新乃湯の看板を見つけた。
 今朝同様、やっぱり看板はみんながやってくるとおぼしき方向向きにしか設置されていなかった。
 どうせね。

 ガイドブックには、遠見の湯(ホテルセラン)のように記載されていたので、遠見の湯というのはホテルの立ち寄り湯なのかという心配があった。
 別に心配じゃないのだが、純粋な日帰り専門温泉と比較すると、やはり立ち寄りをお願いするのが億劫なのだと思う。
 でも出かけてみると、遠見の湯はホテルセランの敷地内にある一種独立した日帰り温泉だった。
 だから運営はホテルセランだとしても、立ち寄りするのに気兼ねはいらない雰囲気。
 これでパパの心証がちょっとよくなったみたい。

 白い四角いホテルセランの駐車場の一角に建つ遠見の湯は、洋風とも和風ともつかない屋根のとがった茶色い板張りの建物だった。
 ここの営業時間はちょっと変わっていて、平日は午後3時から午後10時まで。
 但し今日は土曜日なので土日祝日の営業時間、午前11時から午後10時までが適用される。

 受付で入浴料を支払い、早速お風呂へ。
 ちらっと狭い洗い場を見て、シャンプーリンスが置いてないみたいと思った。
 「カナ、レナ、昨日の夜は洗えなくて、今日どこかで髪を洗おうねって言っていたけど、どうもここも洗えないみたい。ごめんね」
 シャンプーリンスは車に積んであるのだが、もうここまで来ちゃったら取りに戻るのもなぁ。

 でも脱衣所から洗い場に移動してみたら、シャンプーはちゃんと置いてあるのに気づいた。
 よくある普通のボトルではなく、壁にくっついている式だったのだ。

 遠見の湯は内風呂にあたるものがない。
 洗い場は室内だが、お風呂は露天風呂のみ。
 特にスキー客を見込んでいるならば、洗い場だけでも室内なのは嬉しい。冬は寒いから。

 町を見下ろす斜面に作られているので、遠見の湯の名に恥じず、とても見晴らしが良い。
 馬曲温泉もだけど、とにかく湯船に肩までつかった状態で景色が見られるのは最高。

 無色透明。
 ちょっときしきしとするお湯で、よく見ると細かい粉のような茶色い湯の花が沢山舞っている。
 和を感じさせる岩風呂だが、お風呂の底を白く塗ってあるため、透明の湯が薄青く見えて、ちょっと南国のリゾートプールや白砂のビーチのような印象もある。
 残念なのはやっぱり塩素の臭い。
 それもほとんどプール並に臭う。
 これさえ無ければなぁ。
 でもお湯に浸かっている部分の岩などみんな茶色く染まっていて、しっかり温泉なんだと主張しているように見えた。

 とにかくこの温泉の素晴らしいところは何をおいても景観。
 柔らかい午後の日差しが湯面を照らして、遠くの山々の稜線もくっきりと。
 いい湯だな。

 来る前は乗り気じゃ無さそうな顔をしていたパパも気に入ったみたい。
 ホッとした。
 さて次の計画は・・・ぶどう狩り、そしてお土産探し。



 「ぶどう狩り、できそうなところあるー?」と、運転席からパパ。
 「うーん・・・」地図を見たり携帯ネットで調べたりしながら私。

 信州中野近辺は、リンゴの栽培が盛んで、もちろんブドウも作っている。
 朝、子供たちに聞いたら、第一希望ブドウ、第二希望ナシ、第三希望リンゴとのことだったから、私はぶどう狩りができる観光農園を探していた。

 中野の辺りには沢山ありそうなんだけどなぁ・・・名前を見つけても場所が判らなかったり・・・。
 こうして走っている間にも、道沿いには沢山のリンゴ畑があるのに。

 「よし、それじゃあ土産物探しを先にしよう」
 パパは最初から寄ることを決めていた道の駅 北信州やまのうちに車を向けた。

 道の駅 北信州やまのうちの駐車場は混雑していた。
 ここは292号線沿いで、湯田中渋温泉郷に向かう途中だ。
 緑の屋根の情報物産館がメインの施設で、この他にテントをだして特産物など並べている。

 今回、お土産に拘ったのは、先日小五のカナが林間学校に行って、初めて自分でお土産を選んできたからだった。
 カナの頭には、旅行=お土産 の図式が刷り込まれた。

 悩んで悩んで二人が買ったのは、それぞれカナは温泉饅頭、リンゴ、温泉卵のマスコット。レナはオコジョのマスコット。

 二人が買い物をしている間に直売所などの様子を見に行っていたパパが戻ってきて言った。
 「ぶどう狩りできるところを見つけたよ」



 なんとそこは、道の駅の隣だった。
 もしかしたら道の駅の一部なのかもしれない。
 駐車場から石段を下りると、そこにビニールハウスがあって野菜などが売っていて、そこに「ぶどう狩りすぐそこ」と看板があった。
 ビニールハウス入り口には、志賀アグリパークと書かれていた。

 ビニールハウスに入って、まさかビニールハウス内にブドウを作っているとは思えないけどと辺りを見回すと、奥の方でフルーツを段ボール詰めしている女の人たちが見えた。
 「あのう、ぶどう狩り、できますか?」
 「できますよ。キロ900円ですけど」
 どうやら子供たちが期待しているような食べ放題ではなく、本当に狩るだけで、後は重さを計って買うシステムらしい。

 説明してくれた従業員の女性は、カゴとハサミを持って私たちをビニールハウスの外に連れだした。
 「こっちですよ」
 本当にビニールハウスのすぐ横に、ブドウ畑があった。
 「この辺りが巨峰。それからこの隣の畑が」と彼女は指さして、「ピオーネです。どちらでも料金は同じですよ」
 「ええと・・・どのくらいの量で1キロですか?」
 「そうですね・・・この一房ぐらいでしょうか」
 彼女が指し示したのは、特に大きな房だった。

 果物は好きじゃなくて、こう言うときは見ているだけのパパが、「一粒一粒が大きいやつが美味しいらしいぞ」とか言う。
 ブドウは房の根元の方が甘いから、一番さきっぽを食べてみて、甘かったら房全体が甘いんだっけ?
 でも食べ放題じゃないし、勝手に房の先を取って食べちゃったりしていいんだろうか。
 どの房も綺麗に円錐形に整っているので、一粒つまむのはいけない気がした。

 新鮮なうちに食べきれなくてもいけないので、巨峰を二房、ピオーネを二房狩って帰ることにした。
 どちらも濃紫色なので、見分けがつくようにピオーネの茎の根元にハサミで切れ込みを入れた。

 あれが良さそうだとか、これがいいみたいとか四人でブドウを選んでいるとき、収穫を終えたのかおじさんが通りかかり、これ、一粒食べてみなと巨峰より気持ち小振りなブドウを差し出した。
 「皮ごと食べられるから」
 へえー、色は違うけどロザリオビアンコみたい。
 一粒食べると、甘〜い。
 巨峰の渋みとロザリオの甘さがほどよく混じっている。
 「これ、とっても美味しいです。どこで狩れるんですか?」
 おじさんはちょっとすまなそうに、これは狩る用じゃないんだよと答えた。

 ぶどう狩りを終えて、さっきのビニールハウスに戻ると、案内してくれた女性がてきぱきと計量してくれた。
 私たちが狩ってきたブドウは、粒は大きくても房としてはそんなに大きくなかったので、全部で二千円程度だった。
 「あのう、ぶどう狩りしているときにおじさんが食べさせてくれたんですが、紫色で皮ごと食べられるブドウ、あれ、何て言う名前なんですか?」
 名前が判ればどこかで買うこともできると思って私は聞いた。
 「長野パープルね。ちょうど今、ここで詰めているのよ」
 えっと思って見ると、どうも従業員が段ボールに詰めているブドウがさっきのそれだったようだ。
 「長野パープル、買うこともできますか?」
 「いいわよ。粒が揃っていないから、おまけしておくわ」
 1キロ650円と言って、1キロ以上詰めてくれたようだ。
 聞いてみて良かったー。

 ちなみにこの長野パープル、巨峰ともロザリオビアンコとも似ていると思ったのも当然で、この二つの掛け合わせらしい。
 そしてここで購入した長野パープルは、帰り道、パパを除くみんなで車の中で食べた。
 皮ごと食べられるブドウは手軽でいいね。
 後日食べた巨峰もピオーネも種なしでとっても甘かった。
 ここでぶどう狩りして正解だった。
 しかしまさか道の駅に隣接してぶどう狩りできる施設があるとは思わなかったよ。

 レジの横に置いてあった手の平に乗る小さなリンゴを見ていたら、それもあげるわよと言われた。
 カナもレナもちっちゃなリンゴに大喜び。
 「でも普通のリンゴのちっちゃいやつだから美味しくは無いかも。マスコットに飾っておいて」
 ずるり。

 これで今日の予定はパーフェクト。
 やまびこの丘公園&望郷にこにこファームでしょ。
 よませ温泉遠見の湯でしょ。
 道の駅 北信州やまのうちでお土産でしょ。
 志賀アグリパークでぶどう狩りでしょ。



 国内旅行宿泊券が当選した宿は、まあ、あれだったが、とにかくこの当選が無かったら多忙な10月、どこかへ出かけようなんて気は起こさなかったはず。
 そういう意味では当選さまさまだ。
 おかげで旅行に出られたものね。

 そして、やっぱり旅はいいよね。
 そう思う私たち。

 沈む夕日を眺めつつ、一路、東京へ。

おしまい


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