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◇◆秋の北志賀小旅行◆◇

18.焼鳥屋もりもり











 5時過ぎ、結局さっき木島平観光交流センターたかやしろで教わった焼鳥屋に行くことにした。飲み屋だって食事ぐらいできるだろう。
 やはりあそこで教えてもらって助かった。
 こんなにも食べるところが無いとは思わなかったから。

 たかやしろのある角から国道403号線に出て、飯山駅方面に向けて走るとまず右手に肴屋が見えて、次に左手に焼鳥屋もりもりが見えた。
 ちょっと地酒が買いたいと思いさらに走ると、酒屋さんが見えてきた。

 酒屋さんお勧めの水尾と北光、そして限定という言葉に弱い私は木島平村内限定販売の小布施酒造のワイン奥信濃も購入した。

 焼鳥屋もりもりまで引き返してきて、この「もりもり」も「森盛」という酒屋であることに気づいた。
 そして立派な建物は森盛酒屋の方で、飲み屋もりもりはその一角のまことに慎ましいバラック建ての建物の方だった。


酒屋の方の森盛(もりもり)は立派な建物


しかし、居酒屋(焼鳥屋)の方は同じ敷地の片隅に





 外観の慎ましさから比較すると、中は意外に広く感じた。
 おじさんが一人、カウンター席に座って飲んでいる。
 法被を羽織った女将さんがいらっしゃいと声を掛けてきた。

 早速座って焼き鳥と唐揚げ、ポテトフライなどを注文する。
 テレビでは教職員がギャンブルにはまって使い込みをしたニュースをやっていた。
 「信じられない世の中だねぇ」先に飲んでいたおじさんがつぶやく。
 そのおじさんは一杯ビールを飲み終えると、勘定を置いて店を出た。
 「ああいうのが粋なんだよ」とパパ。
 「まだ開店前なんですけどね」と女将さん。
 「え~っっ」
 実はこの店の開店時間は6時で、まだあと30分もあるのだった。
 「すいません、開店前に居座っちゃって」
 恐縮する私たち。
 「いいのいいの、お客さんが来たときが開店時間。お客さんがみんな帰ったら閉店時間」
 女将さんは東京に20年以上くらしたことがあると言って、地元の話などで盛り上がった。
 またその逆に、私たちもパパは飯山に親しい大学の先輩がいて何度も訪ねたことがあるし、私も実母が飯山出身なだけあって、この辺りには何かと縁があるのだった。

 「この辺りに来たんだったら馬曲温泉は行った?」と聞かれる。
 「もう何度も行ってるんですよ。今朝も行ってきました」
 やっぱり馬曲温泉は木島平の自慢スポットらしい。
 「でもこの辺はやっぱり寒いですね」とパパが言うと、「あらやだ、今日はいつになく暑い日だったわよ」と女将さんに笑われてしまった。






1-19秘密の混浴露天風呂へ続く


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