キッザニア X キッザニア 匠フェアで和紙職人

*07*



思った通り、新聞社は待ち時間ゼロで入れた。

ここでは子供たちは新聞記者になり、各パビリオンに取材に行く。
取材時間は10分で、自分でメモを取り、戻ってきてパソコンを使い記事を入力する。

まず文字を書く必要があるし、文章を組み立てる能力も必要とされる。

キッザニアのパビリオンの中では比較的難易度が高く、その分空いていることが多い。
地味だし。

但し、親としてはお仕事相談センターのおしごとライターと並んで勉強になる良いパビリオンだと思っている。

パソコンは8台あるので8人同時に進行できるが、取材陣と合わせて最大16名が一緒に仕事ができるのではないかと思われる。
といっても、取材もパソコン入力も作業時間に個人差が大きく、全員が一緒にスタートしても全員が一緒に終わるとは限らない。
その辺を見越してスーパーバイザーは受け入れる人数を決めているようだ。

このときも中のパソコンで入力作業をしている子が一人だけで(取材に行っているメンバーは無し)、その他にカナとレナが仕事に入ることになった。

まずはどこのパビリオンに行くか打ち合わせだ。






壁にはいろいろなパビリオンを紹介する新聞が貼られているが、なんとこの中に期間限定「和紙工房」を取材したものも。

取材用のメモ、クリップボード、ストップウォッチが配られる。
取材先は「これなんかどう?」と勧められることもあるが、自分で選ぶこともできる。



私はせっかく今しかできないのだから、和紙工房を取材先に選べば、と言ったのだが、カナはビューティーサロン、レナはテレビ局を取材先に選んでいた。

さあ、取材だ。
張り切って行こうー!

カナは新聞社を出て迷わず左へ向かった。
レナも新聞社を出て、迷わず左へ向かった。

ああっと、ちょっと待て。
レナ、レナ、テレビ局はそっちじゃないぞ。
何でも姉の後をくっついて行けばいいってもんじゃない。

というか、相変わらず方向音痴だなー。

慌ててレナは引き返し、中央広場を抜けて、大通りに出た。

そこまではいい。
次にレナは大通りを左へ。
つまり、パン工場やお菓子工場のある食べ物ストリートに向かおうとした。

だーかーらー。
テレビ局はそっちじゃないって。

本当に大丈夫かな、この娘。
いったい何回キッザニアに来ていると思ってるんだ?



レナはようやくテレビ局に到着して(ふー、危ないところだった)、スーパーバイザーに頼んでリハーサル中のスタジオに入れてもらっていた。



レナにくっついていってスタジオに入るほどでもないしなぁ・・・と思った私は、外のテーブルに置かれたテレビ局のお仕事一覧が目について、私もレナを見習って取材することにした。

「あのー、今日は何人募集しているのですか? ここにアナウンサー(キャスター、インタビュアー、お天気キャスター、リポーター)に並んでスタッフという項目があるのですが、これは何ですか?」

すると非常に面白いことが判ったので、整理して書いてみることにする。

最近、アナウンサーの中でもキャスターとインタビュアーには年齢制限ができた(正確には制限ではなく推奨年齢だが)。
それに伴い、以前はくじ引きで決めていたこれらの振り分けを、今は並んだ順に好きなものを選ばせる方式に変わった。

また、何故キャスターとインタビュアーに制限があって、お天気キャスターとリポーターには無いのかというと、お天気キャスターとリポーターは文字が読めない年齢であっても、横でスーパーバイザーがサポートして教えることができるからだそうだ(逆を言えば、キャスターとインタビュアーは自力で文字を読む必要がある)。

推奨年齢に満たなくても、キャスターやインタビュアーは可能だが、その場合は必要な文章をすらすらと読む能力が求められる(自信のない人は、お天気キャスターかリポーターを選んだ方がいい)。

そして問題の「スタッフ」。
今までは、9人募集の時はアナウンサーにプラスしてカメラマン一人、10〜12人の時は更にディレクターや音響ディレクターを募集することもあるというシステムで、滅多に10人以上の募集を見かけなかったため、ディレクターや音響ディレクターは半分幻のお仕事と化していたのだが(この他にテレビ局には衣装やメイクなどの完全に幻と化してしまったお仕事もある)、今回のこのシステムからずいぶんハードルが下がったということが判った。

つまり、スタンダードな9人募集の時に、アナウンサー8人とスタッフ1人を並んだ順に希望を聞いて決め、スタッフを選んだ子供は「カメラマン」「ディレクター」「音響ディレクター」のいずれかから好きなものを選べるのだそうだ。
これらは皆、独自お仕事カードだから、とにかくテレビ局の最初に並べば選び放題と言うことだ。

さらに、10〜11人募集の時には、スタッフの数を増やすそうだ。そうすると益々スタッフになれる確率は上がる。

人数の変動は、担当するスーパーバイザーを何人テレビ局に配置できるかで変わってくる。

1部2部でスーパーバイザーが入れ替わるときに重複する時間帯があるので、10人以上の募集は、1部なら終盤、2部なら序盤に確率が高いそうだ。

以上、キッザニアXキッザニア担当記者、よしかの取材でありました。



さて、いつまでもレナがテレビ局から出てこないので、私はカナの様子も見てこようと彼女の取材先へ行こうとしたら、もうカナは要領よく取材を終えて、新聞社に戻るところだった。

しまった。カナの取材の様子を見ることができなかった。




最初からパソコンの前に向かっていた子とカナが並んで入力中

新聞社の壁には北京オリンピックの北島2冠記事も



その頃キッザニア東京の劇場メトロポリタンシアターは、7時から9時まで貸切の紙が貼られ、封鎖されていた。

どうやらシアターサポーターイベントが中で行われている模様。
外からはどんなイベントか伺いしれない。

ちなみに9時まで貸しきりと書いてあるが、8時8分頃終わったようで、劇場担当スーパーバイザーがお礼のお辞儀をしている中、イベントを観覧したと思われる人たちが、お土産紙袋を手にぞろぞろ出てきていた。

そしてその後、ちゃんといつものようにパレードダンサーは募集していた。


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