キッザニア X キッザニア 匠フェアで和紙職人

*04*



ようやくカナとレナのチームが和紙工房パビリオン内の椅子に移動できたのが5時20分。
並び始めてからゆうに30分は経過している。

まあ、最初に30分待ちと言われたので、回転がいいように見えてもこんなものかと思ったら、カナたちの後ろのチームもそのまた後ろのチームも10分そこそこで中に入ってくる。

どうもカナたちの前のチームが年齢層が低かったせいか、流れが滞っていたようだ。
通常室内ではおよそ3組が同時に作業できるようになっているが、カナたちはカナたちの前のチームが完全に終わってから作業を始めていた。

・・・やっぱり食品開発センターでのトラブルに続いて今日はどうも運が悪い。





手を洗い、奥のテーブルで和紙や紙すきについて学んだ後、一人ずつ作業する。

「こうぞ」「みつまた」「がんぴ」の皮を煮て作った原料を軟水に入れて白く濁った「すき舟」に、簀をはめた木枠を入れ、何度も漉いていく。

最初の一回は初水と呼び、2回すくってそのまま捨てる。
次にすくっては前後に振ること30回。これを3回繰り返す。

最後にもう一度すくって、これを化粧水と呼ぶ。

一連の作業を終えたら水を切って横に移動し、木枠を外して端の方を指でなぞってこびりついた分をこそげ落とすと、簀をメッシュの上に移動させる。




水気をきっているところ

メッシュに乗せたところ




メッシュに乗せたまま更に水分を吸い取る。凄い音がしている

まだ紙はぬれているけれど、左の方が凹んでいるのが判る?



この、メッシュごと水分を吸い取る機械、何だかよく知っているような音がすると思ったら・・・掃除機だ〜。

そう、本当に掃除機と同じ働きをする機械だった。
ほら、巨大な黒板消しクリーナーみたいなもの。

これである程度水分を減らしたら、棒に巻き付けてメッシュから外し、60度に熱くしたボードに刷毛で貼り付けて、後は乾くのを待つばかり。

こちらの画像はレナが漉いているところ。






レナが掃除機のような脱水機を使っているところ

高温ボードに貼るときに使う刷毛はウサギの毛でできている




いろいろな種類の和紙の原料が展示してある

和紙が洋紙より強いことも紙相撲で試してみる。



最後に完成した和紙に捺印する。

洋紙はすぐにぼろぼろになってしまうけど、和紙は寿命も長いんだよ。
手すき和紙は丈夫でエコな製品なのだ。



ちなみにこれが完成図(プラス 和紙職人のおしごとカード。たぶんこの後続く匠フェア第二段、第三段にも同じカードが使われると思う)。

なお、和紙が完成して渡されるときはくるくると巻いてある(左の画像にマウスを置いてみてね)。
そのまま持ち帰ったら押されて折り目がついてしまった。

さて、食品開発センター、和紙工房と二つお仕事を終えたところでもう時間は5時47分。
まがりなりにも平日。
よもや二つ終わったところで2時間近くを使ってしまうとは思いもしなかった。


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