キッザニア X キッザニア 夏の終わりのキッザニア

*03*




カナとレナはほとんど待ち時間無しで入れたが、カナとレナの体験中に、はんこ屋も額縁屋も次の定員以上が並んだ。
タイミング良かったみたい。
キッザニアのはんこ屋は、体験した子供の筆跡でちゃんとした「はんこ」を作ってくれる。

まず子供たちははんこの大切さを学び、それから紙に文字を書く。

作るはんこは、自分の名前でなくてはならない。
例えプレゼントでも、他人の名前を書くことはできないし、ハートや星などのマークを入れるのも禁止だ。

但し、名前は姓でも名でも構わなく、また漢字・ひらがな・カタカナのいずれでも構わない。
(字の書けない小さいお子さんなら、とりあえず自分の名前だけカタカナで練習すればのぞめるのでは?)

だから家族へのプレゼントなら、姓のはんこを作ればOK。
共通で使える。

そして字を書いた後は、スーパーバイザーがそれをスキャニングしてパソコンで形を整え、実際に機械に彫らせることになる。

見ているとスーパーバイザーさん、かなーり大胆に形を整えている。
あんまりやりすぎると自分の筆跡じゃなくなりそう。

そして機械にセットするところまで終えたら、後は閉園間際に出来上がったはんこを取りに来ておしまい。





カナがはんこを作っている間、隣の店ではレナがせっせと額縁を作っていた。

この額縁作りも本格的。
工具や電動ドライバーを使いちゃんとした額縁を組み立てる。
正直言って人気が無いのが不思議なくらい。
かなり面白そうだよ。

額縁作りの体験時間は30〜40分(確か以前は30〜50分と書かれていたこともあるような)。
でも以前カナもレナも20分程度で完成させていた。
特に定員割れして一人で体験する場合は、個々の技術やスピードで変わってくる。

今回もレナは30分掛からないと思うが、それよりさらに早くカナのはんこ屋が終了した。

カナがはんこの引換券をサイフに入れながら出てきた時、ちょうど隣の花屋の次の回が始まるところだった。

さっき見てきたが、ここもちょうど次の回は定員割れしている。
そこそこ人気があって、タイミングが悪いと40分以上待つこともある花屋だが、ちょうどこのときは定員3人の所、今まさにたった2人で始まろうとしていた。

「カナ、花屋なら待ち時間ゼロで入れそうだよ」



レナも着々と額縁を作り終えて、4時45分には自由の身になった。
これでパパのプレゼントは完成だね。
次どこいく?

「パイロット」
レナ即答。
今までやったお仕事の中でもかなり気に入っているパイロット。このところ結構頻繁に聞きに行っているのだが、なかなかタイミングが合わない・・・というよりも、パイロットは人気職業の一つなので、夏休みや土日は1時間待ちが普通だ。

今日もパイロットは50分待ちだった。
レナはあっさりと諦める。
「そうだ、観光バスのお客さんをやらなくちゃ」
レナが思い出した。

未体験ワーク優先というルールでやってきた我が家だが、既にレナの未体験は、観光バスの客とステージマジシャンだけになっていた。
ちなみにカナの未体験は、ボトリング工場とガソリンスタンドだ。

そこでレナをバス停に連れていった。
おっ、既にバスガイドのユニフォームを着た女の子が二人、バスの中に乗っている。
これはタイミングがいいかもしれないぞ。

スーパーバイザーに聞くとあと3分でバスが出るとのこと。
ラッキー。



バスのお客さんは空いているが、何しろバスが出るのは30分に1回。
つまりバスガイドのお仕事をする子供たちの都合に合わせて走るので、タイミングが合わなければやっぱり30分待ちになる。
そうそういつでも3分待ちというわけにはいかない。

レナはバス乗車賃3キッゾを支払って、記念の乗車チケットを受け取った。
日付入り。

それにしても今日はハイペース。
だってさ、開園して50分しか経っていないのに既に二人とも三つ目の体験中だよ。
キッザニアにある程度行ったことのある人なら、このペースがちょっと有り得ないスピードだと判るはず。

カナは携帯電話ショップから始まって、3分待ちではんこ屋、待ち時間無しで花屋。
レナも携帯電話ショップから始まって、待ち時間無しで額縁屋、3分待ちで観光バスの客だ。
がらがらに空いている平日2部だってこうは行かないよ。




こちらカナ、花屋体験中

これもパパの誕生日プレゼントに?




こちらレナ、観光バスのお客
このときのバスのお客は三人。

ちょっとつまらなかったらしい。でもこれもやってみるまで判らないから一度はトライすべし。



ほんの1分ほど、レナの観光バスが先に終わった。
次の仕事は考えてある。
観光バスの客と並んで残っていたステージマジック。
これがあと15分で募集締め切りだ。

レナを真っ直ぐマジックスタジオに連れていこうか、カナを待とうか逡巡した。
何しろカナもほぼ同じくらいに終わりそうだったから。

うーん・・・と悩んだ結果、レナを連れて花屋に戻った。
カナはもう、エプロンをはずすところだった。

ところが二人を連れてマジックスタジオに急ぐと、なんと目の前で最後の定員が締め切られてしまった。

マジックスタジオの募集は全部で5回有る。
でもそのうち劇場で披露するステージマジックは一回きりだ。
それを目指していたのだが一歩遅かった。

・・・あーあ、カナの花屋に寄らず、真っ直ぐレナをマジックスタジオに連れてきていればきっと間に合ったのに。判断を誤ったか。



そうはいっても開園後1時間で既に三つ体験済みなんだよ。
そんなに焦らなくても大丈夫。

といっても、今まではキッゾを払う体験ばかり。
そろそろお仕事して稼いでもらわなきゃね。

マジックスタジオから出てすぐにダイワハウスの住宅建築現場が目に入った。
既に待つためのベンチにはユニフォームを着用した子供たちが並んでいる。
人数は・・・と、五人。
定員は六人だし、もうユニフォームを着てるってことは直ぐにスタートするってことだ。
「インテリアプランナーどう?」と私。
「あと一人だけなら入れます」とスーパーバイザー。
「あんまり好きじゃない」とレナ。
「私は好きだよ」とカナ。
ちょうどいいじゃないと私が言うと、カナは肯いてベンチに座った。
二人で回れるかと思ったレナはちょっとショックだったみたいだ。
でも私としては別々に行動してほしかったので渡りに船。

カナと別れたレナはぐるっと一周して、まずさっきと同じ空港前にやってきた。
もう一度パイロットの待ち時間を聞く。
1時間10分。
空港担当のスーパーバイザーは、キャビンアテンダントならあまり待たずにできると言ったようだが、レナはやりたいのはパイロットだからと断った。

勿体な〜い。
キャビンアテンダントやればいいのに。
・・・と、言うのは大人の勝手な言い分だけど(笑)。

さらに歩いてビューティーサロンの前にやってきた。
ここはちょっと特殊なパビリオンで、メイクアップ、ヘアメイク、ネイル、プチエステの四種類の仕事があり、それぞれに店員と客を募集する。

それだけじゃなくて何をいつ募集するかというのがかなり複雑だ。全部いっぺんには募集できず、そのときそのときで何を募集しているか、何が可能かは異なる。
おまけに日によってスーパーバイザーの人数が違うので、マックスの定員もその度に変わってくる。

だからとにかく並ぶ前に担当のスーパーバイザーに今何を募集していて、それが何分待ちか聞かなくてはならない。

そして今もレナの前に二人、並ぶか並ばないか迷いながら長々とスーパーバイザーと話し込んでいるのだった。

レナ、どうする??


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