キッザニア X キッザニア 友達と一緒のキッザニア

*02*



キッザニアダンスは以前は踊りたい子だけが通路に出て踊っている印象だったが、最近は並んでいる子供たちを集めてレクチャーするパビリオンもある。警察署前やカーエリアでは全員並んで楽しそうに踊っていた。

今回のメンバーは早く来ただけあってみんな混雑しているパビリオンに並んでいる。
それもあってよほど自主的に踊りたいとアピールしないと踊れない場所。
そしてうちの子たちは恥ずかしがり屋で自分からは絶対踊ろうとしないので、今回もダンスは聞いているだけだった。



開園直後の銀行・・・がらがらだぁ。

1年ほど前までは、入場時に子供に渡される50キッゾのトラベラーズチェックは銀行で換金しないと支払いに使えなかったので開園直後の銀行はめちゃ混みだった。
今は逆にこの時間が穴場なのね。
ゆっくり入場で開園に間に合わなかった場合など、最初に銀行に行くのも手かも。

・・・うちの子供たちはもう1年近く銀行に行っていない。
利息より何より銀行で並ぶのが嫌みたい。

ちび姫ちゃんは今回キッザニア初めてなので、時間内に何とか銀行に連れていってあげたい。



三人の中で真っ先に始動したのはボトリング工場のレナだった。
既に4時前にユニフォームに着替えている。このユニフォームはペットボトルでできているエコ素材だと最後に教わる。

ボトリング工場もイングリッシュプロジェクトを実施しているので、挨拶など英語で行う。
「ハローって言うの?」
「違います。キッザニアはいつも夜だから、グッド・イーブニン」とレナ。
はい、そうでした。





ボトリング工場のお仕事は、まずペットボトルを洗うこと。
洗浄機械にボトルを下向きにセット、ザーッと水が出てきて洗ってくれる。
汚れが落ちたかどうか、光の前で透かしてチェック。
コカコーラの原液シロップを入れて、それから水を足して薄める。
それからキャップをつける機械にセットして、完成したら冷やす。
「冷やす機械はね、立てて入れるとごろんと横になって中に入って、出てくるともう冷たくなってるんだよ」
うーん、それって中に氷水が入っていて横にぐるぐる回しているのか?
「それから振るんだよ。シロップと水がまだ混ざってないでしょ?」
「ふ、振ったら炭酸が気化して大変なことにならないか?」
「だからそんなに振らないってば。いーち、にーいってゆっくり上下にひっくり返すの」
これらは後からレナに教えてもらったこと。

そして完成するとスーパーバイザーが「見せておいでー」と言って、みんな子供たちはガラスの前でコーラを見せてポーズを取ってくれる。

何だか面白そうと思ったが、レナにしてみると「今日一番面白くなかったのがボトリング工場」だったそうだ。
「何で?」
「だってあんまりやることないんだもん。全部機械がやってくれるんだよ」
なるほどねぇ。どうやってコーラができるかとか、機械の動きが面白いとかそういうことにはあんまり興味が無くて、自分でいろいろやってみたいわけね、キミは。



カナの方もほぼ4時ちょうどに仕事が始まった。
といっても時間前にユニフォームを着ていたボトリングと異なり、ゆっくりエプロンをつけることから始まった。

何しろ前々回、開園前に額縁屋に並んだところ、10分以上担当者が来なくて始められなかったのでちょっと心配だった。
あのときは結局こちらから言わないといつまでも始まらないような雰囲気だった。
流石にはんこ屋は商店街では一番人気なのでそんな事件は無いと思うけど。

今日もはんこ屋、花屋は盛況だったが、額縁屋は初回は2人定員の所、1人だけで体験していた。

はんこは見本を見ながら、決められた用紙に自分の名前を書く。
書いた紙はスーパーバイザーがパソコンで形を整え、削れるようにする。
はんこの色は何色もあり、カナは紫を選んだ。
「角度を変えると色が変わるんだよ。綺麗でしょ」

そして選んだ色のはんこを、削る機械にセットする。
子供たちにできる作業はここまで。

後は指定された時間に完成したはんこを取りに来ることになる。





ところでパイロットに並んだちび姫ちゃんはどうしたろうか。
ちょっと見てこよう。

パイロットはなかなか始まらなかった。
あれ? と思って空港前にいるスーパーバイザーに聞くと、「キャビンアテンダントが入ってからパイロットになりますから、5〜10分ぐらい遅くなります」とのこと。
今までパイロットを初回に持ってきたことがなかったので気づかなかったが、そうか、それでまだ中に入っていないのか。

この分だとパイロットの終了は4時30分ぎりぎりかちょっと過ぎるくらい。

その頃にはもうカナもレナも次の仕事に入っている予定だから、その頃もう一度来てみよう。

これが「はんこ」を彫る機械



4時17分にレナのボトリング工場が終了した。
お給料をもらって出てくるレナの手を引き、急いではとバス乗り場へ向かう。

予想通りバス乗り場は無人だった。
バスはまだ初回の観光コースから戻っていない。

私はレナをここに並ばせた。
最初からボトリングの後はバスガイドと思っていたが、レナ自身もバスガイドを希望したので渡りに船だった。

でもね、私は最初、レナにバスガイドをやらせるのは難航すると思っていた。
何故ならレナは前から「バスガイドをやりたくない」と言い続けていたからだ。
恥ずかしがり屋の彼女は、みんなの前でマイクを持つことを極端に嫌がる。
そしてそんな彼女がバスガイドと並んで「やりたくない」と明言していたものに、ライヴステージと幼稚園の先生があった。
特に幼稚園の先生だけは絶対やりたくないと宣言している。

・・・まさか今日、そのやりたくなかった仕事オンパレードになるとは、私も彼女もまったく予測していなかった。



レナをバスガイドに並ばせた1分後、カナのはんこ屋の体験も終わる。
私の一番最初の計画では、はんこ屋の後は、目の前の花屋とジューススタンドをチェックして(たぶんこれらは既に2回目の子供が並んでいるだろうから無理だと思うが念のため)、次に隣の通りのトラベルセンターと新聞社のどちらかに行くというものだった。
トラベルセンターと新聞社は確実に2回目の子供が定員に達していないと思ったので、このどちらかには入れるはずだ。

でもカナは「ビューティーサロンに行きたい」と言ったので、少し計画を変更して、はんこ屋の後は、花屋とビューティーサロンをチェックしてから、トラベルセンターと新聞社に行くことにした。

案の定、花屋もビューティーサロンも既に2回目の定員は埋まっていた。
計画通りトラベルセンターと新聞社の穴場ストリートに移動する。

どちらも入れそうだが、トラベルセンターは既に2回目がスタートしているようだ。ここは所要時間15〜30分なので、早めに終わったとしたらもう間に合わない。
「新聞社、待ち時間聞いてご覧」
すぐにスーパーバイザーのお姉さんが出てきた。
「10分ぐらいで次の回が始まります」
カナは2番札をもらった。

良かった〜。カナもレナも2回目のお仕事まで完璧に計画通りいった。
さあ後はちび姫ちゃんだけだぞ。

・・・ところが、人生何もかも計画通りというわけには行かないのだった〜。


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