キッザニア X キッザニア お菓子工場と出版社

*3/5*




カナの三つ目の仕事は・・・まずパン屋をチェック。やはり二回先まで埋まっていて1時間以上の待ち。ピザ屋も四列目が出来かけている。
ピザ屋の場合、三交代制なので回転は速い。待っている座席一列が10分と計算すると良い。三つ目の座席までに座れれば30分以内に体験できることになるが、ここも後にしよう。
2部の場合、ピザ屋・ハンバーガー屋・料理教室などで仕事ができればそれがそのまま夕食になるが、もしできなかった場合、どこかの時点で夕食を取らせないとならない。このタイミングも難しい。
駄目元で消防署に来た。スーパーバイザーの姿が見あたらないが目の前に並んでいる人数は6人。定員は8人。
「カナ、消防士をやる気があるなら、とりあえず並ぶといい」

画像は魔女の帽子で仮装した子どもたち。こういう仮装は目立つし着脱楽で素敵。



カナが並ぶ後ろに友達同士の二人組が来た。そこへスーパーバイザーのお兄さん登場。
「40分待ちになります。でも8人だから一番後ろのお友達は1時間10分ぐらい待つけど」
悩む二人組。
それにしても今日のカナはラッキーガール。開園1時間以内に人気パビリオンを含め既に二つ体験し、更に人気消防士もこの時点で40分待ち。レナとは明暗別れる。

カナが手にしている出版社のマンガにみんな興味津々。待ち時間の間、スーパーバイザーのお姉さんや一緒に並ぶ子どもたちがみんな見入っていた。
「私、次これやりたい」と言い出す子もいたそうな。
ちなみにマンガの中身は、彼女が書いた原稿1頁、見本原稿1頁、他、マンガの書き方講座とキッザニアの歴史など。漫画家名(子供の名前)もちゃんと印刷されて、発行がキッザニア東京出版社パビリオンであるだけでなく、編集人ウルバノ、発行人ビータと芸が細かい。



カナもレナもほぼ40分待ちで、母の私はようやく少し暇ができた。
子どもたちのどちらかが体験中は仕事風景の撮影、仕事が終われば次の仕事のプロデュースと目が回るほど忙しいので、余裕があるのは二人がともに並んでいる間だけ。
そこでこの隙に自分の夕食を取ることにした。デリカテッセンでライスロールとペットボトル飲料、そして念のため男爵コロッケをひとつ買った。子どもたちのどちらかは、食べ物パビリオンの体験ができるかもしれないが、どちらかはできないまま終わってしまうかもしれない。とりあえず非常食として。
座席はどこもいっぱい。ほとんどは荷物による場所取りではなく、人が座っているが、ただでさえ混んでいるのに残る座席は荷物の場所取り・・・。
そういうとき私は躊躇せず場所取りされている机の椅子を使わせてもらう。そこで遠慮して立って食べるのはおかしいと思うから。椅子だけ使わせてもらってさっさと食べると座席を後にした。

5時22分、レナはガソリンスタンドの作業着に着替え、5時32分、カナは消防署の控え室に入り訓練をスタート



5時40分。レナがようやくガソリンスタンドの仕事に入る。
内容は、レンタカーの給油と清掃。
客商売なので作業そのものだけでなく、元気に明るく挨拶してお客さんにまた来てもらえるように気持ちよく接するといった基本もきちんと教わる。
彼女の感想は、ガソリンを入れるときにノズルがリアルにがたがた動くのがとても面白かったとのこと。

レナの顔には少々疲れが見える。入場前に長く並んでいたこともあり、ちょっと心配になってきた。

ところでカナの方に話を戻すが、消防士の防火服が前回レナが体験したときと違っていた。前回はシルバー、今回はオレンジだ。ときどき変わるのかな?
変わると言えば、カメラマンも今回はキャップを被っていた。前回カナが体験したときはキャップは無しだった(前回のカメラマン)。
またバスガイドも雑誌のキッザニア特集で見たときには帽子があったが、これも前回のカナの体験(前回のバスガイド)でも今日見かけた様子でも帽子無しだった。





ガソリンスタンドはレナが40分待ちになっただけで運が悪いかなと思ったが、その後の回はさらに人気が集中して1時間以上の待ちになっていた。そういう意味では悪くないチョイスだったのかもしれない。
とにかく5時56分、レナがお給料をもらって出てきた。カナの消防士が終わる前にレナの次の職業を決めなくてはならない。

さて、問題のデパートだが、これはデパートそのものはキッザニアの開園中オープンしているが、ここでの仕事はスタートして2時間半で受付終了する。つまり2部の場合は6時半だ。ところがこの時点で6時半スタートの回まで定員が並んでいると、そこで全て募集終了となってしまう。
初回、二回目辺りはがら空きだったデパートは、さっきは二人の定員が並び、今は二回先の回までの四人の定員が決まり、既に今日の募集は締め切られていた。
レナはショックを受ける。私が配分を誤ったか、それともガソリンでなくタイヤにしたら何とかなったか、いやお菓子工場が2回目に決まった段階でチャンスは失われていたのかもしれない。

ガソリンスタンドで給油の準備をしているレナ



まだまだ彼女の不運は続く。
相変わらずデザイナーもタイミングが合わず、定員の8人が座席に並んでいた。どうもここは、二回分以上の定員が並ぶことはほとんど無いが、前の回が入ると同時にすぐに8人の定員が埋まる傾向がある。並ぶ場所が目立つせいもあるかもしれない。
その上、ファッションショーの準備が入るからか、次回のスタートは6時半からになると書かれている。
これは効率が悪すぎ。他を探そう。
残るレナの希望はカメラマンだったが、気合いを入れていたデパートが終了し、デザイナーも無理そうと判って意気消沈、もう何もやりたくないとまで言いだした。
「バスガイドは?」
「いや」
「宅急便は?」
「いや」
歩きながら目に付いた警備センター。たまたま三人しか並んでいない。
「ここは?」
不承不承、警備センターに並ぶレナ。横の三人は友達同士だったらしくその中に入れなかったレナは一人、姉の出版社で作ったマンガを借りて読む。



レナの次の仕事が決まった1分後、カナが消防署の仕事を終えて出てくる。ガソリンスタンド、警備センター、消防署の三つが近くに固まっていて良かった。いやーもう大変だ。

カナはレナが警備センターに並んでいるなら私も行きたいと言ったが、警備センターのスーパーバイザーさんに「50分待ちになります」と言われて諦める。
てっきり警備センターは6〜8人ぐらいの定員かと思っていたら、たったの4人。次の回はちょうどレナで〆切だったのだ。
まあ何しろキッザニアは全てタイミング。カナは違うところを探すべきだろう。
そして今回もまずはパン屋とピザ屋をチェックしたが、相変わらずパン屋は1時間以上、ピザ屋も40分以上の待ち時間。食べ物系には縁がない。
「お腹空いてない? 何か食べる?」
「空いてない。いらない」
6時4分、彼女は自分の意志で電力会社に並ぶ。15分待ち。

電力会社はテプコ(東京電力)。実は我が家ではカナレナ共に初回から電力会社は密かに希望率が高い。母がしょっちゅう無料スポット電力館に子どもたちを連れて行くから馴染みがあるんだと思う。



二人がまた同時に並んだので、母はプロカメラマン撮影の写真をチェックに行く。
キッザニア内ではプロカメラマンがいくつかのパビリオンでは体験者全てを一人一人撮影、さらにいくつかのパビリオンではランダムに撮影してくれる。
全て撮影はいつもほぼ同じようで、キャビンアテンダント、パイロット、モデル、街時計など。ランダムはその日によって違う。その日の予定は入り口を入って直ぐ右に曲がった所の右手に朱色っぽい紙で張り出されている。
写真は1枚千円。

ちなみに、これらとは別に「パイロットの衣装を着てジェット機コックピットで記念撮影」というのもある。これは1部、2部とも終了の30分前から(1部は14:30〜、2部は20:30〜)の時間限定で行われるもの。兄弟、友達同士での撮影も可能。受付はパイロットやキャビンアテンダントの受付と同様、入って直ぐ右手。
時間が無くてパイロットの仕事ができなくても、ラスト30分、これに賭けてみるのも有りかも。

戻ると既にレナは警備センターの仕事に入っていた。
あんなに疲れてふてくされた顔をしていたのに、嘘みたいに嬉しそう。どうやら警備センターは今回のスマッシュヒットだったみたいだ。


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