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◆◇鹿児島温泉巡り旅◇◆

28.みどり荘の夕食






 あんまり露天風呂でゆっくりしすぎたので、慌てて部屋に戻ると部屋の前に給仕用の銀色のワゴンが置いてあった。
 そういえば夕食は6時半からにしたが、その少し前から準備をするって言っていたっけ。





 部屋に入って驚いた。
 部屋の卓が食事仕様になっている。白いテーブルクロスが掛けられ、箸や醤油差しが並べられていた。
 テーブルクロスひとつでこんなに雰囲気が変わるとは。
 まだ料理は運ばれていないが、かなり期待が高まってきた。

 「失礼します」
 と、正座したまま襖を開けて入ってきたのは女子大生?ぐらいにしか見えない若く美人の仲居さんだった。

 彼女は飲み物の注文を聞いた後、前菜を運び、終始笑顔を絶やさず、「ここを出て坂を下ったところに共同浴場ある?」という質問には「女将ならわかると思いますが私はよく知らなくてごめんなさい」と申し訳なさそうに答えた。
 彼女は若いながらも本当に礼儀正しく、私たちの中でこの宿の評価が高かったのも彼女に寄るところが大きかった。







 みどり荘の食事は予想以上に美味しかった。
 人によっては薄味だと感じるかもしれないけど、非常に上品で繊細な味付けで、特に汁物と湯葉饅頭が美味しかった。
 ご飯は白いご飯ではなく、じゃこと胡麻の入った釜飯。
 みどり荘ではお米も自家製だと言うが、こちらもとても美味しかった。








 私は部屋に食べ物のにおいがこもるので、あまり部屋食は好きじゃないんだけど、みどり荘の部屋食はたいそう気に入った。
 泊まっているお客様にどんなふうに食事を楽しんでもらおうかと考えた時に、細かいことをひとつひとつ考えて積み上げて実践しているところが良いと思う。
 一泊2万円以上する高級旅館では当たり前に行われていても、そんなに良い宿、ほいほいと泊まれないしね。また高い宿なら満足できるというものでも無い。
 ここはいいよ。また泊まりたい。




3-29日置市営公衆浴場を探し回るへ続く


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