子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > レンタルキャンピングカーで北海道*北海道キャンプ旅行記 > 7-15夕日の支笏湖

◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

15.夕日の支笏湖






 そのまま道なりに進み、突き当りを右折すれば苫小牧方面に向かうことになる。
 信号のところで迷ったが、苫小牧には向かわず支笏湖の北へ回る国道453号線に行ってみることにした。
 簡素な地図ではこの道もさっき半周した276号線も、湖との距離はあまり変わらないように見えたが、453号線はすぐに湖際に出て恵庭岳の稜線に向けて沈もうとしている夕日に照らされた湖面を車窓いっぱいに広げてくれた。

 そうだよ、探していたのはこの景色なんだよ。










 適当なところで車を停めて、手すりひとつ隔てただけの夕方の湖を眺めた。
 まだ空は青いが、もう影は長く長く伸びている。
 まるで海みたいにざぶんざぶんと波が岸にぶつかってくる。

 湖の北東であるこの位置からは湖越しに右手には恵庭岳、左手には風不死岳と樽前山の支笏三山がよく見える。
 ぎざぎざの岩石の冠を頂く恵庭岳も特徴的だが、なだらかな斜面にまるでプリンが乗っているような樽前山はさらに異様だ。
 先ほどの洞爺湖もそうだが、これら湖は火山活動によってできたカルデラ湖であり、周辺の火山は未だ活動中だ。いつ何時大爆発を起こして姿かたちを変えてしまわないとも限らない危なさもある。

 支笏湖については昔、父に少しだけ話を聞いたことがある。
 その時のことはほとんど話してくれないのだが、父は支笏湖畔に戦時中、疎開していたようなのだ。
 「絶対に支笏湖で泳いではいけない」と言われたそうだ。
 急に水が冷たくなるので溺れる人が多いと言う。それを聞いた時ちょっとゾクっとした記憶がある。






7-16旅のスタイルが変わってもへ続く


レンタルキャンピングカーで北海道*北海道キャンプ旅行記 目次 | 子連れ温泉ガイド地熱愛好会HOME