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◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

9.釧路の946(クシロ)






 この辺りはところどころに遺跡などもあるようだが、幹線道路からはよく判らなかった。
 JRの駅もある厚内というところを過ぎると道は少し内陸に入る。
 次の集落である直別で先ほど吉野で分岐した国道38号線と道は再び合流するが、ちょうどこの辺りは道路と海岸との間を湿地帯が横たわっているようだ。


北方領土返還の看板



 この湿地帯の辺りから急速に見通しが悪くなる。
 辺りは一面、霧。
 直線の道路が霧の中に吸い込まれていくようだ。
 道の両側は建物の影も無い平らな土地。
 降り注ぐ霧の水分を吸って緑の草地が広がっている。
 釧路と言えば霧だなぁ。
 何回か釧路に来たことがあるけれど、ほとんど霧が掛かっていた。
 途中で太陽光パネルがずらりと並んでいるところも見た。
 確かに土地はあるけどさぁ、霧の大地に太陽光パネル広げて効率悪くないんだろうか。いや、悪いに決まっている。というか何を考えてここにパネル設置したのかな。
 自然を利用した新エネルギーはエコで素晴らしいものが多いと思うけど、現状は中国や韓国の詐欺まがいの設備を、騙されたり利権と結託して設置しちゃう自治体が多いからね、ここがそうとは言わないけどね。これを書いている2日前にもエステート24HDという太陽光発電の会社の社長が詐欺で逮捕されたよ。確か北海道には向きが間違っていて回らないので有名な風車もあったような・・・。


霧の中の太陽光パネル。
新エネルギーは研究することが大事だけど、まだ本当の意味での実用化には遠いんだよ。効率悪いからね。原子力発電所の代替に使えるとしてもまだまだ先の話。騙されちゃダメだって。



 いつの間にか車は市街地を走っている。
 釧路川に架かった釧路大橋を渡る頃には霧は消えていた。但し雲は厚くなり、雨は降らなくても海辺の町は沈んだ色合いだった。

 時刻は1時40分を回っていた。
 途中でパーキングエリアで買ったとうもろこしなど食べていてもお腹が空き過ぎて逆にあまり感覚がなくなっていた。
 釧路に来た目的の一つは和商市場の勝手丼。
 しかしキャンピングカーは大きいので停められる駐車場を探すのは予想外に難儀した。


北海道ではよくこの動物シリーズを見たよ。猿の他に鹿バージョンと犬バージョンとウサギバージョンがあった。



 和商市場のビルの周辺をぐるぐると回ったのだが、どこの駐車場もキャンピングカーサイズの車が入れない。駐車場自体は沢山あるのだが。
 キャンピングカーはいざとなればどこでも寝られるのがメリットなのだが、逆にこういう時は困る。
 ようやくアベニュー946という大型ショッピングセンターの駐車場を見つけた。ここは薬、日用品、衣料、それから数は多くないが食品も置いてある。ショッピングセンターで買い物をするという駐車条件があるので、帰りにここで一部の食品を購入して行こう。
 最初は気づかなかったが、ビルに付いたロゴを見ていてようやく判った。946で「クシロ」と読ませるのか。


946でクシロと読ませるとは




2-10和商市場の勝手丼へ続く


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