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平湯キャンプ場日記2-8


8.朧月夜

 いやぁ、つい脱線してしまった。
 失礼失礼。
 ちなみに古宝館も食事処の個室には生花が活けてあった。
 新平湯はネームバリューとお湯で勝負の平湯や、景色や値段で勝負の新穂高と違い、料理ともてなしで勝負するお宿が多いのかもしれない。
 実際、主人はちょっとぴりぴりした感じの人だが、女将さんや仲居さんは感じが良かった。

 夕食の後は、駐車場で花火をやった。
 線香花火の菊の花にも似た一瞬の輝きに、何だか夏の日の終わりを見た。
 自分が子供の頃、夏休みはなんと長く生き生きしていたことか。




 夜のお風呂はまたみんなで入れるようにと、狭いけれど館内の家族風呂に行った。ごしごしと洗って、カナもレナもパパも疲れ切ってすぐにお休み。

 パソコンを開いて日記をしたためアップしようとネットに繋げば、掲示板でみらさんが東京は雨だったと、また昼間福地温泉で分かれたぽこさんは走り出して3分で雨が降り出したと書いてくれた。

 おかしいな。
 やっぱり台風は来ているんでしょ。
 なのにどうしてここには雨は降らないのかな。
 寝る前に一人で道路向こうの混浴露天風呂に出かけた。
 他に誰一人入浴客はおらず、完全に独り占めだった。
 不思議だ。
 周り中で雨音がしているらしいのに、ここ新平湯は静けさに包まれている。
 変だね、とひとりごちれば、中空に少しかすんだまんまるな月。
 



3-1.狙い目は貸切家族風呂へ続く


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