榛名湖日記ファイナル2-4

4.どうしても納豆ご飯なの

　それから歩いて湖の氷まで行ってみる。
　氷上立ち入り禁止令が出ているので、みんな奥までは行かないけど、手前の氷の上で遊んでいる。
　もうこれから先は氷は融ける一方で、そのまま春を迎えるのだろう。

　氷の上に立ち、カナが言った。
「おなか空いた。納豆ご飯が食べたい」
　なんで納豆ご飯なの？
　びくやで岩魚とお切り込みとか、水沢でうどんとか、そういうチョイスは無いの？
　でもカナは言い出したらきかない。
　仕方ないのでいったん湖の見えるおうちに戻ることにした。
　納豆ご飯だけではなんなので、パパが一人で山を降りてベイシアで買出しをして、ランチは外でバーベキューすることにした。

　パパが戻るまでは宿の駐車場で雪遊び。
　雪はもうあまり無いので、氷だの小石だの、なんでもありだ。
　ぽかぽかと暖かい日で、コートも着ずに遊んでいたら、管理人さんが甘酒を持ってきてくださった。