榛名湖日記アンコール4-6

6.千本桜にはまだ早い

　総本家を出て、赤城山を下る。
　途中でドイツ村クローネンベルクの方に折れると、赤城南面千本桜。ここで桜を見ながらお昼にしようかと思ったのだが、残念ながらまだ桜は咲いていなかった。
　総本家の女将さんが仰るには、4月半ばが見ごろなのだとか。先日前橋でも開花宣言が出たけれど、赤城はまだつぼみのつく様子もない。
　仕方が無いので花の無い桜の下に車を停め、管理人の奥さんが作ってくださった巻き寿司をみんなで食べた。
　梅を見たばかりで桜もだなんて虫が良すぎたか。
　今頃、東京では満開だろうけど、今年の桜はゴールデンウィークに南東北で楽しむことにしよう。
　毎年ゴールデンウィークは榛名湖で過ごすことにしていたけれど、今年は福島と山形の境辺りで、自炊湯治の予定だ。

　食事を終えたら次は佐野厄除け大師。
　少し南下して東へ向かい、粕川村、赤堀町、笠懸町、桐生市と過ぎて、栃木との県境を越える。
　下道を走り続けると、やがてレナが寝入ってしまった。