榛名湖小旅行 最終日  ◇天下の草津温泉と静かな浅間隠温泉郷◇


10月1日(月)

朝起きたら、どしゃぶり。榛名山は雲に包まれて、湖も煙っている。それでも釣り船が出ているから驚き。今日は小旅行の最終日。

このところ、設備充実の日帰り温泉施設ばかり巡っていて、有名温泉街にはさっぱり足を運んでいなかったことは昨日書いたとおり。ふるさと創世一億円などでせっせとボーリングした村営町営の日帰り入浴施設は、どこも清潔で和室休憩室など備えており、子連れには便利この上ない。しかし、その分雰囲気は、どこも似たり寄ったりになりがちなことは否めない。
私は本当は、昔からの雰囲気を大切にする、古き良き温泉など好きだったりする。

そんなわけで、昨日は前々から行きたいと思っていた四万温泉沢渡温泉と入ることができて大満足。
こうなったら、今日は更に有名所、東の温泉番付堂々横綱、草津温泉など目指すことにした。

草津を敬遠していたのは、古い温泉街は狭く車での小回りが利かないなどの理由から。
以前にも一度、近くまで来たついでに入ろうと、狭い通りに分け入ったのだが、駐車場を見つけられず、結局あきらめたことがある。

草津は子供の頃に一度来たことがある。でも遠い昔のことで、温泉の記憶は無い。

雨の湯畑

草津のシンボル、湯畑。もうもうと湯気が上がる。しかし雨は益々激しく、撮影は車の中から。

今回は雨が上がっていれば西の河原露天風呂へ、雨が降っていたら大滝乃湯と考えていた。大滝乃湯は専用駐車場があり、食堂、無料休憩室が付いている。残念ながらこの雨では西の河原は無理だ。

さて、流石は天下の草津温泉。平日だというのに、凄い混みよう。雨が降っている通りにも人が大勢歩いているし、大滝乃湯なんて、休憩室もぎっしり。昨日入った日曜日の四万温泉・清流の湯を彷彿とさせる。

大滝乃湯の露天風呂 草津らしい湯の色
大滝乃湯、内湯はかなり大きく、いい色になった木造で落ち着ける。露天風呂はぬるめで浅く、子供にも嬉しい。ただ、屋根がまるでないので、今日のような雨の日は辛い。それ故、混んでいるのに、露天はほとんど人影が見えなかった。もう少し天気の良い日に来たいものだ。

草津の湯はヘビーである。湯治などで毎日入るには、昨日の四万温泉や沢渡温泉の方が向いている。草津はパンチが効いていて、一回入るだけでくたくたかも。
しかし、この如何にも温泉という強烈なお湯が惜しげもなくあの湯畑をはじめとする源泉から毎日多量にあふれ出ているのだから、やはり天下に名高い草津なのだという気がする。

次に草津に来ることがあれば、ぜひ雨の降っていない日に、西の河原大露天風呂や個性豊かな無料の外湯を巡ってみたいものである。

混みぶりに、大滝乃湯で昼食をとることをあきらめ、外れのうどん屋に入った。
豊作というお店。ざるうどんと雑炊とマイタケの天ぷらを頼んだ。昨日から麺にはとても恵まれている。美味しいお店だった。

昨日の時点で立てたプランでは、今日は草津と万座を巡ることにしていた。群馬の有名温泉を制覇しようという試みである。しかし…この天気では、展望と開放感を売りにしている万座温泉の本当の良さは味わえない。方向転換しよう。
うどん屋で次の行き先を決めた。
プランは、三つ。
一つ、まっすぐ軽井沢経由で帰る。
二つ、美人の湯と名高い川中温泉を経由して帰る。
三つ、昔ながらの雰囲気を残した浅間隠温泉を経由して帰る。
いろいろ考えて、三番目のプランを選んだ。

浅間隠温泉には鳩ノ湯温泉、薬師温泉、温川温泉という、三つの温泉がある。それぞれ一軒宿で、日帰りも受け付けている。総檜張りの内湯が自慢の鳩ノ湯温泉と、休憩室も付いた温川温泉で迷ったが、雨の日なので内湯に特徴のある方を選んだ。鳩ノ湯温泉・三鳩楼

三鳩楼 外観 レトロな感じ ロビーです。柱時計がいいでしょう

たたずまいもちょっと昔っぽくっていいでしょう。

総檜の内風呂

昔ながらの総檜張りの浴槽。壁も全て木製で、やはり木の蓋がしてある。自分で一枚ずつ開けて入り、出るときには元に戻す。やっぱり空いているお風呂は嬉しい。

露天風呂は屋根つきでした
露天風呂はこんな感じ。広くはないが、檜の香りがする。一度着替えないと露天風呂と内湯を行き来できないのが少し面倒。

混雑した草津を出て、浅間隠でようやく落ち着けたよう。
それでは、そろそろ東京へ…

そして、今は東京へ向かう車中です。パパ、お疲れさま。
榛名湖、次はワカサギ釣りの季節に行きます。寒そうだな~。寒いのは苦手だから、私は部屋で見ているから…。


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